ANKERからSoundCore P40iというワイヤレスイヤホンが突然発表された。
どう考えてもEarFunのAir Pro 3に対抗したワイヤレスイヤホンだから、どっちがいいのか白黒つけようじゃないか!
【結論】僅差でAir Pro 3が防衛
先に結論から言ってしまうと、SoundCore P40iとAir Pro 3はほぼ互角なんだけど、わずかな差でAir Pro 3の勝ち。
理由は「Air Pro 3」の方が音質が個人的に好み。
いや、言いたいことは分かってる。落ち着いてほしい。
個人的な好みで結論を出すなって話だと思うんだけど、これはしょうがない。
SoundCore P40iとAir Pro 3が似すぎてて、そして互角すぎて差をつけるのが非常に難しいんだ。
後ほど詳しく解説するからぜひ最後まで読んでほしい。
SoundCore P40iの概要
レビューと比較にいく前に、今回新たにANKERから発売されたSoundCore P40iの概要を説明させてほしい。
SoundCore P40iのスペックは以下の通り。
イヤホン | SoundCore P40i |
---|---|
発売日 | 2024/4/9 |
価格 | 7,990円 |
カラバリ | ブラック オフホワイト ネイビー パープル |
形状 | カナル スティック型 |
ドライバー | 11mmダイナミック |
重さ | 約5g (イヤホン×1) |
58g (ケース+イヤホン×2) | |
防水規格 | IPX5 |
Bluetooth | 5.3 |
ハイレゾ | 非対応 |
ノイキャン | あり |
マルチポイント | あり |
プロファイル | 記載なし |
コーデック | AAC,SBC |
最大再生時間 | 12時間 (イヤホン単体) |
60時間 (充電ケース併用) | |
充電時間 | 約1時間 (イヤホン単体) |
約3時間 (充電ケース) | |
約4時間 (ワイヤレス充電) | |
充電ポート | USB-C |
ワイヤレス充電 | あり |
同梱物 | イヤホン 充電ケース イヤーチップ USB-Cケーブル 安全マニュアル クイックスタートガイド 保証書など |
SoundCore P40iの発売日・価格
SoundCore P40iは2023年4月9日(火)。
価格は7,990円(税込)。
カラーバリエーション
カラーバリエーションはブラック、オフホワイト、ネイビー、パープルの4色。
ブラック A3955N11 | |
オフホワイト A3955N21 | |
ネイビー A3955N31 | |
パープル A3955NQ1 |
SoundCore P40iの同梱物
SoundCore P40iの同梱物は以下。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- イヤーチップ
- USB-Cケーブル
- 安全マニュアル
- クイックスタートガイド
- 保証書
SoundCore Life P3の後継機種
イヤホン | SoundCore P40i | SoundCore Life P3 | SoundCore Liberty 4 |
---|---|---|---|
発売日 | 2024/4/9 | 2021/8/12 | 2022/10/27 |
価格 | 7,990円 | 8,990円 | 14,990円 |
カラバリ | ブラック オフホワイト ネイビー パープル | ブラック オフホワイト コーラルレッド ネイビー ライトブルー | ミッドナイトブラック クラウドホワイト ワインレッド スカイブルー シャンパンゴールド |
形状 | カナル スティック型 | カナル スティック型 | カナル スティック型 |
マルチポイント | あり | なし | あり |
ノイキャン | ウルトラノイズキャンセリング2.0 | ありウルトラノイズキャンセリング | ありウルトラノイズキャンセリング2.0 | あり
ヘルスモニタリング | なし | なし | あり |
再生時間※ | 60時間 | 50時間 | 28時間 |
ワイヤレス充電 | あり | あり | あり |
SoundCore P40iはANKERの1万円以下クラスのワイヤレスイヤホンSoundCore Life P3の後継機種にあたる。
発売から3年経過した待望の後継機種で、1,000円安くなったのに
- マルチポイント搭載
- ウルトラノイズキャンセリング2.0
- 再生時間60時間(充電ケース込)
と進化している。
ANKER最上位機種のSoundCore Liberty 4と比べても、ヘルスモニタリングがないだけでスペックは遜色ない。
何なら再生時間がSoundCore Liberty 4より32時間も長いから、むしろSoundCore P40iの方がいいかもしれない。
打倒EarFun Air Pro 3
イヤホン | SoundCore P40i | Air Pro 3 |
---|---|---|
メーカー | ANKER (アンカー) | EarFun (イヤーファン) |
発売日 | 2024/4/9 | 2023/1/10 |
価格 | 7,990円 | 7,990円 |
カラバリ | ブラック オフホワイト ネイビー パープル | ブラック オフホワイト ピンク ネイビー |
形状 | カナル スティック型 | カナル スティック型 |
ハイレゾ | なし | あり |
ノイキャン | あり | あり |
再生時間※ | 60時間 | 45時間 |
ワイヤレス充電 | あり | あり |
SoundCore P40iは価格もスペックもEarFunのAir Pro 3に激似。
SoundCore P40iはハイレゾに対応していないけど、正直この価格帯のハイレゾはおまけみたいなものだから気にしなくていい。
ANKERがこのタイミングでSoundCore P40iを出してきたのは、ほぼ間違いなくEarFunのAir Pro 3に対抗してだ。
7,000円から1万円の価格帯のワイヤレスイヤホンはEarFunとかSoundPeatsが強いんだけど、ここを制してしまおうというANKERの意図がうかがえる。
ANKERの知名度とブランド力は高いから、本気を出せばとれる。その本気がSoundCore P40iというわけ。
SoundCore P40iの実機レビュー
低音がちゃんと出る
1万円以下のワイヤレスイヤホンで低音がちゃんと出るのは素晴らしいこと。
低音がズンズン鳴って迫力があるから満足度が高い。本体は軽いのにパワフル。
ANKER独自技術のBassUp技術と大型の11mmドライバーで深みのある低音が実現しているようだ。
高音域が鋭すぎる
低音はかなりいい感じなんだけど、高音域が鋭すぎるのかシャリシャリしてて気になった。
そのせいで低音の没入感を損なっている感じがして、個人的に好みではない。
ノイズキャンセリングはそこそこ
SoundCore Liberty 4と同じウルトラノイズキャンセリング2.0を搭載しているだけあって、ノイズキャンセリング性能はそこそこいいと感じた。
SoundCoreアプリからノイズキャンセリングの設定を以下の3種類から選べるのも使い勝手がいい。さすがANKER。
- 自動でモード切り替え
- 手動でモード切り替え
- シーンから選択
軽くて気持ちいい装着感
SoundCore P40iは軽い。重さは約5g。
長時間つけていても疲れにくい。
スマホスタンドになる充電ケース
SoundCore P40iのユニークな機能がスマホスタンドになる充電ケース。
ケースの中にあるスタンドを立てて、スタンドとケースのふたでスマホを支えることができる。おもしろい。
縦置きするとバランスがとれないけど、横置きは安定感抜群。
ケースの裏面がすべりにくい素材になっているのも考えられてていいね。
マルチポイント接続できる
最近のワイヤレスイヤホンでは必須機能とも言えるマルチポイント。
SoundCore P40iはしっかり対応。
SoundCore P40iの前機種にあたるSoundCore Life P3にはマルチポイントがついていなかったから正当に進化。
ワイヤレス充電もできる
ANKERのワイヤレスイヤホンはワイヤレス充電できるものが多いから嬉しい。
SoundCore P40iももちろんワイヤレス充電対応。
ワイヤレス充電に関しては3万円超えのワイヤレスイヤホンでさえ搭載されてないこともあるから、1万円以下でワイヤレス充電がついているのは強い。
SoundCore P40iとEarFun Air Pro 3の比較レビュー
SoundCore P40iとAir Pro 3のスペック比較を再掲しておく。
イヤホン | SoundCore P40i | Air Pro 3 |
---|---|---|
発売日 | 2024/4/9 | 2023/1/10 |
価格 | 7,990円 | 7,990円 |
カラバリ | ブラック オフホワイト ネイビー パープル | ブラック オフホワイト ピンク ネイビー |
形状 | カナル スティック型 | カナル スティック型 |
ハイレゾ | なし | あり |
ノイキャン | あり | あり |
再生時間※ | 60時間 | 45時間 |
ワイヤレス充電 | あり | あり |
とはいえ、スペックの比較よりもスペックに表れない実際の音質とか使い勝手が気になると思うから、私なりの比較表を作ったから参考にしてほしい。
イヤホン | SoundCore P40i | Air Pro 3 |
---|---|---|
音質 | 4.0/5.0 | 4.5/5.0 |
本体デザイン | 4.0/5.0 | 4.5/5.0 |
ケースデザイン | 4.5/5.0 | 3.0/5.0 |
その他 | 5.0/5.0 | 5.0/5.0 |
比較のポイントは以下の3点。それ以外の性能はほぼ互角だから、以下を比較するのがいい。
- 音質
- 本体デザイン
- ケースデザイン
音質を比較
イヤホン | SoundCore P40i | Air Pro 3 |
---|---|---|
音質 | 4.0/5.0 | 4.5/5.0 |
音質はSoundCore P40iよりもAir Pro 3の方がいい。というか好み(笑)
どちらのイヤホンも1万円以下ながら低音がズンズン鳴って迫力があるから満足度が高いのは間違いないんだけど、SoundCore P40iのシュッみたいな高音の鋭さが気になった。
低音の没入感を損なうような気がして好かない。
Air Pro 3もSoundCore P40iと同じくらい低音が響くけど、高音域から低音域まで全体的にまとまっていて音楽に集中できる。
BOSEの最高峰ワイヤレスイヤホンQuietComfort Ultra EarBudsに近いものを感じた。
ということで、音質はAir Pro 3の勝ち。
本体デザインを比較
イヤホン | SoundCore P40i | Air Pro 3 |
---|---|---|
本体デザイン | 4.0/5.0 | 4.5/5.0 |
イヤホン本体のデザインもAir Pro 3の方がかっこいい。
イヤホンの側面がポイントで、SoundCore P40iが光沢のあるプラスチックなのに対して、Air Pro 3はグラファイトっぽい仕様。スタイリッシュ。
ケースデザインを比較
イヤホン | SoundCore P40i | Air Pro 3 |
---|---|---|
ケースデザイン | 4.5/5.0 | 3.0/5.0 |
Air Pro 3がSoundCore P40iに圧倒的に負けているのが充電ケース。
Air Pro 3の充電ケースは安っぽいプラスチックケースに、でかでかと中央に書かれたEarFunロゴがさらに安っぽさを助長している。
イヤホン本体に力を入れすぎて、充電ケースは手を抜いた?という出来。
一方でSoundCore P40iの充電ケースはしっかりしている。
材質もAir Pro 3よりは安っぽくないし、SoundCoreの「d」ロゴはシンプルでおしゃれだ。
スマホスタンドになるというギミックもあるし、ケースの裏面が摩擦のある素材になっているから机の上で安定する。
ケースまで作り込んでいるANKERはさすが。
Air Pro 3の勝ち
ワイヤレスイヤホンが「音を聞く」ものである以上、当サイトでは音質がいいAir Pro 3を勝ちとしたい。
アプリやケースの作りこみはさすがのANKERだから、「そんなに音にこだわりないよ」という人はSoundCore P40iでもいいと思う。
私以外の意見も参考にしたい人は、ボンビーのイヤホンブログさんの記事内でAir Pro 3とSoundCore P40i含めた1万円以下のノイキャンワイヤレスイヤホンを見やすく比較しているからぜひ参考にしてほしい!
【まとめ】コストパフォーマンスが限界突破
APPLE、SONY、BOSEが音質やノイズキャンセリング性能でしのぎを削り、極上の音楽体験を追及しようとする中、ANKER、EarFun、SoundPeatsといったメーカーは極限までコスパを追い求めている。
Air Pro 3あたりからとっくにコスパは限界突破していて、今回のSoundCore P40iももちろん限界突破。
自分が初めてワイヤレスイヤホンを買うとしたら、絶対にここらへんのワイヤレスイヤホンを買う。
では、バイぜ。