最近骨伝導イヤホンをよく見かけるようになった。
骨伝導イヤホンの代表的なメーカーといえばShokz(ショックス)。

家電量販店やAmazonでもよく見かけるShokzだけど、Shokzがどこの国のどんなメーカーなのか知らない人も多いはず。
「信頼できるメーカーのイヤホンがほしい!」という人のために、Shokz愛好家である私がShokzという企業について徹底解説する。
結論から言うとShokzは「中国企業がアメリカで立ち上げた企業」。

イヤホン本体には中国製と書かれている

Shokzのイヤホンを詳しく見てみると「Made in China(メイドインチャイナ)」と書かれている。
イヤホン自体は中国で製造されている模様。
とは言っても今どき世界中の企業が中国に工場を持っていて、そこで製品を作っているから「メイドインチャイナ」の記載だでけではShokzがどこの国の企業か分からない。
ホームページにはアメリカの企業と記載されている

Shokzがどこの国の会社か知るためにホームページを確認してみる。
日本の正規販売代理店フォーカルポイントのホームページを確認すると下記の記述があります。
Shokz(ショックス、旧AfterShokz)は、2011年10月に米国で誕生。特許を取得した骨伝導技術を取り入れたヘッドホンで「すべての人が使える」をテーマに、快適なオーディオライフを創る製品を目指しています。
フォーカルポイント
2011年10月に米国で誕生。
そうか、アメリカの会社なのか。これで解決!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
いやいや終わらないですよ(笑)
私はこの目で確かめないと信じないので、実際に行ってきた。(GoogleMapで)
GoogleMapで検索するとShokzが出てきた。
Shokz本社の所在地はアメリカのテキサス州オースティンという都市。
ストリートビューで見ると確かにAfterShokz(Shokzの旧社名)が書かれた看板があった。
調べてみるとオースティンはシリコンバレーに次いでIT産業が盛んな都市で、Apple、インテル、サムスンといった巨大企業が拠点を置いている。
また「ライブミュージックの聖地」と言われるほど音楽に溢れた街だそう。
なるほど、It×音楽の街。
Shokzのイメージにぴったり。
ということでShokzはちゃんとアメリカの会社だった!
最後まで読んでいただきありがとうございました!(2回目)
と言いたいところなんだけど、私見つけちゃいました。
Shokzの特許は中国から出ている?

Shokzが好きすぎてShokzが持っている骨伝導技術の特許を調べていたときのこと。
日本に出願されているShokzの特許の出願人が「韶音科技有限公司」という中国系の会社名なのを発見した。(特許はJ-PlatPatから見れます)
ということはShokzの母体は中国企業なの?
Shokzの元会社は中国の韶音科技有限公司
「韶音科技有限公司」について調べてみると、中国語のホームページにたどり着いた。
ホームページから分かったことを下記にまとめた。
- 英語名はShaoyin Technolozy
- 2004年設立
- 本社は中国の深圳市
- 電気・音響機器の開発・生産・マーケティングを行う
- 2011年に骨伝導とオープンイヤーに特化したShokz(旧AfterShokz)を立ち上げ
- 2022年現在、世界で3,300の知的財産権を保有
なるほど、これで答えがでた。
Shokzは中国の韶音科技有限公司という会社がアメリカにイヤホンに特化して設立した会社ということだ。
ちなみに、中国国内はShokzではなくShokz韶音というブランドで展開されている。
Shokzは海外向けのブランド名ということになる。
松下電器産業がかつて国内ブランドを「ナショナル」、海外ブランドを「パナソニック」としていたのと同じような感じでだろうか。
もう少し深堀りしてみよう。
本社は中国の深圳市
深圳市は中国の南に位置しており、北京市、上海市、広州市と並んで中国4大都市に数えられる。
中国のシリコンバレーと呼ばれており、テンセントやファーウェイといった有名企業を次々排出する巨大都市。
韶音科技有限公司もそんな巨大企業に続くポテンシャルを秘めた企業だと思う。
2011年Shokz誕生

2011年に韶音科技有限公司は骨伝導とオープンイヤーに特化したブランドShokz(当時はAfterShokz)をアメリカに立ち上げている。
この会社が骨伝導イヤホンを中国国外に展開するための礎となった。
それ以降次々と骨伝導イヤホンを世の中に送り出してきたshokzはたった10年で骨伝導イヤホンのリーディングカンパニーに成長した。
Shokzが敵なしの理由

Shokzは骨伝導イヤホンにおいて向かうところ敵なし状態。
理由は骨伝導イヤホンに関する特許を張り巡らせているから。
特許を張り巡らせているとはどういう意味かというと、骨伝導イヤホンの技術に関するあらゆる特許を保有しているということ。
特許を持っているとその技術を20年間独占的に使える権利を得る。
もし他の企業がその技術を真似したり、似たようなものを作ったりすると訴えられる可能性がでてくるわけだ。
だから他社が骨伝導イヤホンを開発しようとすると、まずShokzの特許を調べて特許を侵害しないような技術やものを作らないといけない。
だけどShokzがあらゆ骨伝導イヤホンに関する技術を特許で抑えているから、他社は骨伝導イヤホンに参入するのが難しい状態と言える。
結局Shokzは信用していいの?
Shokzは信用できる会社だと私は考えている。
骨伝導技術の特許から分かるように、非常に技術力の高い会社だからだ。
またShokzのイヤホンはすべて2年保証がついており、壊れたら無償で修理もしくは交換してくれる可能性が高い。
中国製はすぐ壊れそうと心配な人も安心だし、何より簡単には壊れないという自信の現れでもある。
韶音科技有限公司から分かる中国企業のすごさ
韶音科技有限公司とShokzのすごさはたった10年そこらで骨伝導イヤホンの足場を築き、自らピラミッドの頂点まで昇りつめ、骨伝導イヤホンを大衆向けの価値に昇華したところ。
骨伝導技術自体は昔からあったんだけど、それをアウトドアやながら聴きに便利なイヤホンとして世間に認知させたのはShokz。
そしてその過程で誰もピラミッドに登れないように特許の網を張り巡らせているところ、非常にしたたか。
はっきり言ってゼロから価値を生んで10年でトップになるのは日本企業には不可能だと思う。
人的リソース、資金力、会派力、会社の胆力、色々足りていない。
私はメーカーに勤めており中国企業の製品を解体したり評価したりする機会があるんだけど技術力の高さには驚かされる。
「ここまでしてくるか!」という執念のようなものも感じるからすごい。
そんな中国製品を見るたびに中国はすでに日本の圧倒的上にいるということを思い知らされる。
Shokzに喰らいつく日本企業

骨伝導イヤホンというビジネスチャンスを逃し、Shokzの躍進を黙って見過ごすわけにはいかない日本企業も反撃の手を打っている。
ただそこにはShokzの特許網が立ちはだかるから、あの手この手で対抗しようとしている。
【オーディオテクニカ】軟骨伝導イヤホン

オーディオテクニカは骨伝導に対して軟骨伝導イヤホンATH-CC500BTを出している。

骨伝導イヤホンと音の伝達経路が異なり、骨伝導イヤホンと比べて頭部への圧迫感を抑えられるのがメリット。
【ソニー】Float Run

日本企業のエースソニーが出しているのがFloat Run。
Float Runは骨伝導イヤホンではなく耳掛け型のスピーカー。
ソニーというブランド力をもって「骨伝導ではない」ということをメリットにしてごり押ししている製品。
まあ実際に骨伝導イヤホン独特の振動が苦手という人もいるから、そういった人におすすめ。
オーディオテクニカとソニーの対Shokz製品を見てきましたが、やはり大手企業でもShokzに真っ向勝負するのは難しそうだということが分かった。
【まとめ】アメリカ企業だと思ったら中国企業だった

結論、Shokzは中国の韶音科技有限公司という会社がアメリカにイヤホンに特化して設立した会社だった。
勢いのある企業なので今後も目が離せない。
Shokz含め骨伝導イヤホンについてもっと知りたい場合は、おすすめの骨伝導イヤホンを参考にしてほしい。
さらに骨伝導イヤホン以外にもおすすめのオープンイヤーイヤホンも解説しているから要チェック。
では、バイぜ。