最近オープンイヤー型のイヤホンが注目されています。
耳を塞がずに外部の音が自然と入ってくるので疲れにくいといったメリットがあります。
オープンイヤー型のイヤホン市場を切り開いたのがshokzというアメリカの企業。
Shokzといえば主にスポーツに適した左右一体型の骨伝導イヤホンが有名ですが、とうとう普段使いしやすい左右独立のオープンイヤー型イヤホンを出してきました。
それがOpenFitです。
Shokzの勢いとオープンイヤー型イヤホンのブームを考えると、このOpenFitはAppleやSONYが君臨しているイヤホン業界をひっくり返せる実力があると考えています。
そこで今回は発売されたばかりのOpenFitを最速レビューします。
特に他メーカーとの比較と忖度のない使用感に力を入れてレビューするので、この記事を読めばOpenFitのすべてが分かると思います。
ぜひ最後まで読んでください。
Shokzという企業
骨伝導イヤホンのパイオニアShokzの歩み
Shokzは中国の会社が2011年にアメリカで立ち上げたオープンイヤー型イヤホンに特化したブランドです。
設立当初はAfterShokzという名前でした。
AppleやSONYといった企業がノイズキャンセリングによる完璧な音楽体験を追い求めていたのに対し、shokzはまったく逆の未来を追及しています。
それがshokzのビジョンである
人々の繋がりを増やし、自然な状況下で耳を開かせ、誰もが周囲の環境を安全に聞くことができること。
すなわちオープンイヤー型イヤホンです。
特にshokzは骨伝導技術に関して世界No1の技術をもっているので、OpenRunやOpenMoveといった骨伝導イヤホンに特化していました。
そんなshokzが次のステージへ進みAppleやSONYと勝負すべく開発されたのが今回レビューするOpenFitいうわけです。
これまでのshokzのイヤホンとOpenFitの違い
OpenFitはこれまでのshokzの骨伝導イヤホンと決定的に違う点が2点あります。
OpenFitは骨伝導イヤホンではない
Shokzは骨伝導イヤホンに特化したブランドと先ほど言いましたがOpenFitは骨伝導イヤホンではありません。
そうです。同社初の非骨伝導イヤホンということになります。
専売特許の骨伝導を手放してまでもAppleやSONYがいる次のステージに向かおうとするshokzの覚悟が伺えます。
OpenFitは左右独立である
骨伝導イヤホンは骨伝導という特性上ある程度の力で頭に接触しない音が伝わらないので、左右がワイヤーで一体となった形状が一般的でした。
左右一体型のデメリットはサイズが大きいのと頭の後ろを通るワイヤーが邪魔なこと。
そのため普段使いというよりはランニングやテレワークなど用途が限られてきました。
新製品のOpenFitは左右独立になったことでワイヤレスイヤホンのように気軽に持ち運んで、いつでもどこでも使えるようになりました。
次の章ではオープンイヤー型イヤホンが注目されている理由を解説します。
OpenFitのレビューまで飛びたい方はこちらをクリックしてください。
オープンイヤー型イヤホンのブーム到来
2022年はオープンイヤー型イヤホンがたくさん発売されました。
まさにブーム到来と言えます。
この章では今熱いオープンイヤー型イヤホンについて解説します。
オープンイヤー型イヤホンの種類
オープンイヤー型イヤホンにはいくつか種類がありますが、ここでは代表的な4つを紹介します。
骨伝導イヤホン
空気ではなく頭の骨を通して音を聞くのが骨伝導イヤホン。
写真のように左と右がワイヤーでつながった左右一体型がスタンダートです。
骨伝導イヤホンに関してはshokz一強ですが、audio-technicaやAVIOTといった日本企業からも出ています。
オーディオグラス
メガネのつるにスピーカーが入っているのがオーディオグラス。
ブルーライトカットレンズやサングラス搭載のものもあり、色々な使い方ができます。
AnkerやHUAWEIといった電機メーカー、音響機器メーカーBOSEからもオーディオグラスが出ています。
イヤーカフ型イヤホン
耳に挟むイヤーカフの形状をしたオープンイヤー型イヤホン。
見た目がかわいくおしゃれなので街中で使いたいです。
BoCoやambieが代表的なイヤーカフ型イヤホンのブランド。
耳掛け型イヤホン
耳に引っ掛けて使うオープンイヤー型イヤホン。
ShokzのOpenFitも耳掛け型イヤホンに該当します。
Shokz以外だとOladanceやJVCケンウッドが2022年に耳掛け型イヤホンをリリースしました。
ちなみにshokzも2022年秋に期間限定・一部店舗限定でOpenDotsという耳掛け型イヤホンを販売していました。
このときのOpenDotsはOpenFitのテスト品という形でした。
2023年オープンイヤー型イヤホンは戦国時代へ突入
写真はとある家電量販店の一角ですが、オープンイヤー型イヤホンがずらりと並ぶ専用コーナーがありました。
オープンイヤー型イヤホンの注目度の高さが分かります。
最近街を歩いていてもオープンイヤー型イヤホンをつけている人をよく見かけるようになりました。
少しずつ世間に浸透してきているのを感じます
それでもオープンイヤー型イヤホン市場を切り開いたのはshokzで間違いありません。
真打ちのshokzから出る新しいオープンイヤー型イヤホンOpenFit。
期待するなというのは無理な話です。
OpenFitのスペック
OpenFitのスペックをshokzの骨伝導イヤホンOpenRunと、他の耳掛け型イヤホンOladance・JVCケンウッドとそれぞれ比較します。
Shokz OpenFitとOpenRunと比較
製品 | OpenRun スタンダードモデル | OpenFit 完全ワイヤレスイヤホン |
---|---|---|
発売日 | 2022年3月1日 | 2023年内 |
定価 | 17,880円 | 24,880円 |
主な用途 | 日常 トレーニング | 日常 |
骨伝導技術 | 第8世代 | 非骨伝導 |
カラー | ブラック グレー ブルー レッド | ブラック ベージュ |
バッテリー 駆動時間 | 8時間 | 7時間(イヤホン) 28時間(ケース併用) |
バッテリー 待機時間 | 最大10日 | 最大10日 |
電池容量 | 160mAh | 58mAh(イヤホン) 600mAh(ケース) |
急速充電対応 | 10分間の充電で1.5時間使用可能 | 5分間の充電で1時間使用可能 |
充電時間 | 1.5時間 | 1時間(イヤホン) 2時間(ケース) |
充電ポート | 磁気誘導 | USBタイプC |
最大充電電圧 | 5.0V±5% | 5.0V±5% |
Bluetooth バージョン | 5.1 | 5.2 |
無線通信距離 | 10m | 10m |
対応プロファイル | A2DP,AVRCP,HSP,HFP | A2DP,AVRCP,HSP,HFP |
マルチペアリング | 可能 | 可能 |
互換コーデック | SBC | SBC/AAC |
防塵・防水 | IP67 | IP54 |
素材 | フルチタン | PC,シリコン |
コマンドコントロール | 多機能ボタン ボリュームボタン | タッチパッド |
重量 | 26g | 8.3g±0.2g(イヤホン) 57g±1g(ケース) |
水分検出器 | 搭載 | 未搭載 |
周波数帯域 | 20Hz~20kHz | 50Hz~16kHz |
EQ機能 | スタンダードモード ボーカルモード | アプリ対応 |
感度 | 105±3dB | 95.5±2.5dB |
マイクタイプ | デュアルノイズキャンセリングマイク | デュアルノイズキャンセリングマイク+AIコールノイズキャンセリング |
マイク感度 | -38dB±3dB | -38dB±3dB |
大きな違いは形が左右独立になったことと骨伝導ではなくなったことに他なりませんが、それ以外の違いで重要な点は充電方法と防塵・防水性能かと思います。
充電方法の違い
OpenRunには充電ケースがありませんでしたが、OpenFitはAirPodsのように専用の充電ケースがあるので持ち運びながら充電できるようになりました。
これは嬉しいポイントです。
防塵・防水性能の違い
OpenRunはスポーツに適したモデルなので防塵・防水性能がIP67と高いです。
OpenFitは普段使いがメインになるので、そこまで高い防塵・防水性能は必要なくIP54に設定されています。
IP67 (OpenRun) | IP54 (OpenFit) | |
---|---|---|
防塵 | 完全な防塵 | 粉塵からの保護 |
防水 | 水面下・15cm~1m、30分間水中に没しても水が浸入しない | いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない |
IP54あれば多少の風や雨の中で使っても問題ないので気にする必要はないと思います。
Oladance・JVCケンウッドと比較
製品 | OpenFit | Oladance | HA-NP35T |
---|---|---|---|
発売日 | 2023年7月6日 | 2022年12月9日 | 2022年6月9日 |
定価 | 24,880円 | 26,225円 | 12,980円 |
カラー | ブラック ベージュ | ホワイト シルバー ブルー オレンジ | ネイビー ブラック ホワイト |
バッテリー 駆動時間 | 7時間(イヤホン) 28時間(ケース併用) | 16時間 | 7時間(イヤホン) 17時間(ケース併用) |
充電時間 | 1時間(イヤホン) 2時間(ケース) | 1.5~2時間 | 約2.5時間(イヤホン) 約2時間(ケース) |
充電ポート | USBタイプC | USBタイプC | USBタイプC |
ケースによる充電 | 可能 | 不可 | 可能 |
ドライバー | 18×11mm | 口径16.5mm | 口径16mm |
Bluetooth | 5.2 | 5.1 | 5.2 |
コーデック | SBC/AAC | SBC | SBC |
防塵・防水 | IP54 | IPX4 | 記載なし |
JVCケンウッドのHA-NP35Tはこれらの半分程度の価格帯になります。
スペックだけ並べてみると、OpenFitはOladanceやHA-NP35Tより優れているように見えます。
ですが実際の音質や使い勝手は結局使ってみないと分からないところが多いので、3機種とも普段から使っている私がこれらを比較しながらレビューしていきます。
過去のOladanceとJVCケンウッドのオープンイヤー型イヤホンのレビューは下記を参考にしてください。
OpenFitを開封・中身を確認
まず箱ですが白基調で黒色のOpenFitが描かれたシンプルな四角い箱です。
右上にはshokz製品共通の2年保証のマークがついています。
箱を開けると充電ケースがでてきます。
中身をすべて取り出すとこんな感じ。
- イヤホン×2
- 充電ケース
- USBタイプCケーブル
- 取扱説明書
- 安全マニュアル
- 製品保証書
安全マニュアルと製品保証書は日本語対応でしたが、取扱説明書は英語だけでした。
これはクラウドファンディングで買ったためだと思います。
日本で正式に販売開始されたら日本語対応の取扱説明書になっているはずです。
Shokz製品は2年間無償修理・無償交換に対応していますが保証書がないと対応してもらえないのでなくさないように大切に保管しましょう。
OpenFitのレビュー
OpenFitを実際に使ってみて感じたことを正直にレビューします。
下記の項目でレビューしています。
【外観】すべてコンパクト
イヤホン本体の外観とケースの外観を見てみます。
イヤホンの外観
OpenFitの第一印象は「小さい」でした。
OladanceやHA-NP35Tと並べると一目瞭然ですがスピーカー部、イヤーフック、バッテリー部のすべてが一回り小さいです。
耳に装着した状態を比べてみても、OpenFitは小さいので自然に溶け込んでいます。
一方OladanceやHA-NP35Tは大きいので良く言えば目を引く、悪く言えば悪目立ちする印象です。
その人の好みによりますが万人受けするのはOpenFitだと思います。
材質や質感はイヤホンの部位によって異なります。
- スピーカー部(表):シリコン
- スピーカー部(裏):プラスチック
- イヤーフック:シリコン
- バッテリー部:プラスチック
人と接触するイヤーフック部分はシリコンになっており、長時間使用しても痛くなりにくいようになっています。
これはOpenRunなどshokzの他の骨伝導イヤホンと同じですね。
ケースの外観
OpenFitはイヤホン自体が小さいのでそのケースも小型化されています。
ここでもOladanceやHA-NP35Tのケースと比べますがやはりOpenFitのケースの方が小さくて薄いです。
個人的にOladanceとHA-NP35Tのケースが大きく持ち運びに邪魔なことをデメリットに感じていたのですが、OpenFitのこのケースサイズなら余裕で許容範囲内。
ケースの材質はマット。
光を反射するというより吸収するような見た目をしています。
ケースの裏面のみ平坦になっているため、机の上に置いても転がったり揺れたりすることなく快適です。
【重さ】軽すぎて驚いた
OpenFitを初めて手に取ったとき「え?めっちゃ軽い!」と驚きました。
そこで実際にイヤホンの重さを測ってみると、それもそのはずでOpenFitはOladanceやHA-NP35Tより4gくらい軽く8.4gしかないのです。
イヤホン | 重さ(片耳) |
---|---|
AirPods Pro 第一世代 | 5,5g |
OpenFit | 8.4g |
HA-NP35T | 12.2g |
Oladance | 12.7g |
性能を維持しつつイヤホンの重さを2/3まで減らすのは相当難しいと思うのですが、これを実現してしまったshokzはさすがです。
重さの比較だけでもshokzが頭一つ抜けていることがよく分かりますね。
【装着感】付けているのを忘れるほど自然
OpenFitの装着感は非常に良いです。
軽いので付けていることを忘れるくらい。
またイヤーフックが柔らかく耳を包み込むようにフィットするので走ったりジャンプしたりしてもズレません。
Oladanceは耳に載っているというような印象で動くと少しズレることがありましたが、OpenFitはその点をクリアしています。
装着方法
OpenFitの装着には少しコツがいります。
写真のような状態からクルッとイヤーフックが耳の裏に沿うように回転させるとキレイに装着しやすいです。
メガネをかけて使用
OpenFitは耳に掛けるタイプなのでメガネと併用できるか心配でしたがまったく問題なかったです。
OpenFitという名前にふさわしいフィット感で快適です。
疲れにくさという観点では全イヤホンN0.1なのではないでしょうか。
【操作性】タッチセンサーはサクサク快適
OpenFitはタッチセンサーで操作できます。
タッチセンサーの反応は良好で正しく操作すれば正しく動きました。
タッチセンサーの位置
タッチセンサーの位置は左右のイヤホンのスピーカー部の表側(=SHOKZと書かれた側)にあります。
タッチセンサーの位置が少し出っ張りになっているので、指をあてればすぐにどこにタッチセンサーがあるか分かります。
ちょっとしたことですが個人的にはこれがかなり好感度高めです。
OladanceやHA-NP35Tにもタッチセンサーはついていますが、出っ張りがないのでどこがタッチセンサーか指だけで分かりません。
慣れるまでタッチセンサーの位置が分からず反応しないことが多々ありました。
こういったちょっとした使用者のストレスに気づいて改善してくれるのは本当にありがたいポイントですね。
タッチセンサーでできること
タッチセンサーで音楽のコントロールと通話のコントロールができます。
操作方法は下記の通り。
操作 | 機能 |
---|---|
ダブルタップ(左右どちらのイヤホンでも可) | 曲の再生/停止 |
左耳のイヤホンを3秒間長押し | 前の曲 |
右耳のイヤホンを3秒間長押し | 次の曲 |
操作 | 機能 |
---|---|
ダブルタップ(左右どちらのイヤホンでも可) | 通話の応答/終了 |
長押し(左右どちらのイヤホンでも可) | 通話の拒否 |
イヤホン単体で音量の操作ができないのが少しデメリットです。
音量を変える場合は接続先の機器から操作しましょう。
【音質】低音から高音までバランス良い
最重要とも言える音質ですがオープンイヤー型イヤホンの中では良いです。
現実的なことを言うとAirPods Proなどハイエンドのワイヤレスイヤホンには劣ります。
それはオープンイヤー型である以上仕方のないことです。
なのでここではOpenFitの類似製品であるOladanceとHA-NP35Tと比較します。
3つのイヤホンの音質を下記にまとめました。
音域 | OpenFit | Oladance | HA-NP35T |
---|---|---|---|
ボーカル | |||
低音 | |||
中音 | |||
高音 |
OpenFitは低音から高音域までバランスがとれていると感じました。
他のイヤホンと比べて小型ですが、音はパワフルで低音も良く出ます。
音の迫力重視のOladanceに低音は劣るものの、全体的な音の完成度は高いです。
【音漏れ】オープンイヤー型ではかなり小さめ
オープンイヤー型なので音漏れはします。
ですがOladanceとHA-NP35Tに比べて音漏れが小さく感じます。
中音量で音楽を聴くくらいならほとんど音漏れしていません。
これはshokzのDirectPitchテクノロジーが関連しています。
音源と人の耳の距離と角度から音を最適化させ、逆位相を利用して外部への音漏れを減らすことで、耳に向けた方向の音圧を相対的に大きくさせるとともに、他の方向の音圧を相対的に小さくします。
オープンイヤーにこだわってきたshokzだからこそ音漏れ抑制の技術も高いです。
【音の遅延】動画はギリギリ許容、ゲームは無理
音の遅延に関わるのはコーデック。
OpenFitのみSBCに加えてAACにも対応しています。
- コーデック:音声データの圧縮方式。音の遅延と音質に関わる。
- SBC:基本のコーデック。製品により差はあるが遅延を感じる。音質は上から下までさまざま。
- AAC:iphoneに対応しているコーデック。SBCより遅延が少なく高音質と言われている。
「音の遅延は動画はギリギリ許容、ゲームは無理」といった程度。
ちなみに実際に使用して比べてみると、Oladanceの方が音の遅延が小さいです。
【バッテリー】最強
バッテリー関連のスペックを見ていきます。
製品 | OpenFit | Oladance | HA-NP35T |
---|---|---|---|
バッテリー 駆動時間 | 7時間(イヤホン) 28時間(ケース併用) | 16時間 | 7時間(イヤホン) 17時間(ケース併用) |
充電時間 | 1時間(イヤホン) 2時間(ケース) | 1.5~2時間 | 約2.5時間(イヤホン) 約2時間(ケース) |
急速充電 | 5分間の充電で1時間使用可能 |
ケースと併用すれば28時間も充電がもちます。
これは他のイヤホンと比べても最も長いバッテリー駆動時間です。
さらに他のshokzのイヤホンと同様に急速充電にも対応しており5分間の充電で1時間も使用可能です。
使用中に充電がなくなっても、5分ケースにしまって充電するだけで1時間も使えるのは本当に便利。
バッテリー駆動時間を確認
音楽を流し続けてバッテリーの駆動時間を確認しました。
バッテリー駆動時間 | |
---|---|
スペック | 7時間 |
実際 | 7時間32分 |
スペックでは7時間でしたが実際は7時間半くらいバッテリーがもちました。
【充電方法】文句なし
イヤホンの充電方法
イヤホン本体はケースに収納するだけで自動的に充電が開始されます。
このとき充電ケース内部のLEDランプが緑色もしくはオレンジ色に光ります。
LEDランプの色 | 意味 |
---|---|
緑 | 低いなバッテリー残量 |
オレンジ | 充分なバッテリー残量 |
ちなみに充電ケース収納する際に左右のイヤーフック部分が重なる形になりますが、左右どちらが上でもきっちり収納され充電できます。
充電ケースの設計、ほとんど完璧だと思います。
イヤーフック型のイヤホンはかさばりやすいはずなのに、これだけコンパクトに収納できてケース単体で充電も可能。
最高の充電ケースです。
ケースの充電方法
ケースはUSBタイプCケーブルで充電します。
充電中はケース前面のLEDランプがオレンジ色に点灯し、充電が完了すると緑色に変わります。
デメリット
OpenFitのデメリットも正直に書きます。
私が感じるデメリットは下記3点。
落としやすくなった
OpenFitはshokzの他のイヤホンと比べてイヤホンもケースも小さくなったので落としそう(笑)
紛失するとまではいかなくても、落として傷ついたり汚れたりしそうで怖いです。
私のAirPods Proは落としすぎて傷だらけなのでOpenFitはそうならないように気を付けます。
マルチポイントに非対応
OpenFitはshokzの他のイヤホンが対応しているマルチポイント接続に非対応です。
1台のイヤホンに2台の機器が同時接続可能なこと。例えばスマホとパソコンが同時にイヤホンにつながっている状態。
OpenFitがマルチポイントに非対応なのは少しショックでした。
というのも私は普段からテレワークでOpenRun Proを使っているのですが、OpenRun Proのマルチポイント機能を頻繁に使っているからです。
OpenRun Proを使って休憩中にスマホで音楽を聴いたり動画を見ていたりしても、パソコンにマルチポイント接続していれば突然かかってきたTeams通話にもイヤホンを操作することなくシームレスに切り替えできます。
これかなり便利なのですが、OpenFitは対応していないので残念。
OladanceとHA-NP35Tもマルチポイントには対応していないので、逆にOpenFitがマルチポイント可能だったら圧倒的1位になっていたんですけどね。
価格がそこそこ高い
OpenFitの定価は24,880円でそこそこ高いです。
Shokzの他のイヤホンと比べると最高値になりました。
イヤホン | 価格 |
---|---|
OpenMove エントリーモデル | 11,880円 |
OpenRun スタンダードモデル | 17,880円 |
OpenRun Pro ハイエンドモデル | 23,880円 |
OpenFit 左右独立モデル | 24,880円 |
たしかに価格は高めですが、私はOpenFitを使っているうちに価格に納得してしまいました。
余裕で24,880円の価値はあります。
ここまで私の主観でレビューしてきましたが、私と同じようにOpenFitを手に取った人たちの感想も見ていきましょう。
OpenFitの口コミ
OpenFitの使用感について気になった口コミをまとめました。
悪い口コミ
音の遅延がある
私もレビューしましたが、音の遅延が気になるという口コミ。
ShokzのイヤホンOpenCommと比べても音の遅延が大きいと感じているようです。
これは私も同感でOpenCommに限らずOpenRunやOpenMoveより音の遅延があるように感じます。
Bluetooth接続時の効果音が大きい
たしかにBluetooth接続時と解除時にイヤホンから効果音が鳴るのですが、音が大きくて毎回びっくりします。
耳に付ける前にBluetoothにつなげればまったく問題ありませんが改善してほしいですね。
良い口コミ
オープンイヤー型では低音が良い
低音が良いという意見に同感です。
オープンイヤー型でこれだけ低音が出れば十分すぎます。
軽くて装着している感がない
メガネって「メガネつけてるなあ」という感じしないですよね。それと同じです。
周りの音が聞こえるので安心
この方はランニングやロードバイクといったアウトドアで使うようです。
周りの音が自然に聞こえるので普通のイヤホンと比べて安心。
またOpenFitのフィット感があれば多少ハードに動いてもズレたり落ちたりしなさそうです。
買って良かった
はい、私も買って良かったです!
オープンイヤー型のイヤホンを探している人がいたらまっさきにOpenFitをおすすめすると思います。
【まとめ】OpenFitはつけているのを忘れるほど快適なイヤホン
本記事は「【オープンイヤー】SHOKZ OpenFit実機レビュー」について書きました。
OpenFitはオープンイヤー型イヤホンでは最軽量クラスであるのに関わらず、パワフルな低音とクリアーな高音を実現しました。
その完成度の高さは2023年のオープンイヤー型イヤホンの中ではNo.1であることは間違いありません。
OpenFitは普通のイヤホンは疲れる・痛い、周りの音が聞こえる状態で運動・家事をしたい人すべてにおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。