ペットボトルサイズながらフルHDの画質と200ANSIルーメンの明るさを誇る”ちょうどいい”ポータブルプロジェクターがNebula Capsule 3。
リビングで使っても良し、ベッドルームに持ちこんでも良し、はたまた旅行・キャンプに持って行ってもいい。
OSにはGoogle TVが採用されていて使いやすいし、動画配信サービスにも幅広く対応している。
ちょうどいいポータブルプロジェクター
製品 | Nebula Capsule 3 |
---|---|
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
明るさ | 200ANSIルーメン |
OS | Google TV(YouTube, Netflix, Prime Video, Disney+, TVer, Hulu, ABEMA TV) |
動画再生時間 | 約2.5時間 |
サイズ/重さ | 78×78×160mm/約850g |
接続性 | HDMI ミラーリング |
総合評価 | 4.5/5 |
Nebula Capsule 3はポータブルプロジェクターNo.1ブランドのAnkerが作っただけあってスキがない。
350ml缶より一回り大きいサイズながらフルHDの解像度と200ANSIルーメンの明るさを誇り、OSもGoogle TVを搭載しているから使いやすさも抜群。
上位機種のNebula Capsule 3 Laserもあるけど価格が10万円近いことを考えるとNebula Capsule 3が最もバランスのとれた機種と言える。
Nebula Capsule 3の購入で約2600円相当のマイルが貯まる。
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ポータブルプロジェクターの選び方
ポータブルプロジェクターは文字通り「持ち運びできるプロジェクター」。
ポータブルプロジェクターを選ぶときに見るべきポイントは以下の通り。
- 解像度
- 明るさ
- OS
- 動画再生時間
- サイズ/重さ
- 接続性
解像度
ポータブルプロジェクターの画質はSD、HD、フルHDが基本。SDからフルHDにかけて画素数(ピクセル)が増えていき映像がきれいに映し出される。
解像度 | 画素数(ピクセル) |
---|---|
SD | 854×480 |
HD | 1280×720 |
フルHD | 1920×1080 |
4K | 3840×2160 |
明るさ
ポータブルプロジェクターの輝度(明るさ)はルーメンという単位で表される。
輝度が大きいほど映像が明るく映るため明るい場所でも投影可能。
輝度にはルーメン、ANSIルーメン、ISOルーメンの3パターンの表記方法があるんだけど、ルーメンだけ数値を比較できないから注意。
例えば、200ANSIルーメンと1000ルーメンのプロジェクターがあったときに、1000ルーメンの方が明るいとは限らない200ANSIルーメンと300ANSIルーメンは300ANSIルーメンの方が明るいと言える。
OS
ポータブルプロジェクターにOSが搭載されていれば単体でYouTubeやNetflixなどのコンテンツが視聴可能。
Google TVかAndroid TVが搭載されていることがほとんどで、基本的にはGoogle TVの方が使いやすい。
動画再生時間
ポータブルプロジェクターはバッテリーが内蔵されていて電源が不要なのがメリットであると同時に、連続して稼働し続けられないのがデメリットでもある。
多くのポータブルプロジェクターは動画再生時間が2-3時間になるように設定されているから、映画1本分くらいは見ることができる。
サイズ/重さ
ポータブルプロジェクターと言ってもサイズは様々で、重さも200gくらいのものから2kg弱まである。
外にも持ち出すなら1kg以下のものがおすすめだし、家でメインで使ってデザインとか機能にもこだわるなら1kg以上でも問題ない。
接続性
スマートフォンやパソコンの画面を投影したい場合、外部デバイスとの接続方法を確認しておく必要がある。
主な接続方法はWi-Fiを介した画面ミラーリングかHDMIケーブルを使った映像入力。
他にもUSB-C給電ポート、USB-Aポート、AUX出力ポートなどがある。
Nebula Capsule 3の概要
Nebula Capsule 3のスペック、付属品、アクセサリーについて解説する。
Nebula Capsule 3のスペック
Nebula Capsule 3のスペックは以下の通り。
製品 | Nebula Capsule 3 |
---|---|
サイズ | 78×78×160mm |
重さ | 約850g |
ディスプレイ | DLP |
解像度 | フルHD |
輝度 | 200ANSIルーメン |
ランプ寿命 | 約30,000時間 |
光源 | LED |
アスペクト比 | 16:9 |
投影サイズ | 40-120インチ |
投影比 | 120インチ/3.18 m 100インチ/2.66m 80インチ/2.13m 60インチ/1.6m |
フォーカス | オート |
台形補正 | 垂直(オート) 水平(オート) |
投影モード | 前面/背面 |
動画再生時間 | 約2.5時間 |
インターフェース | HDMI2.1/ARC USB-C(充電のみ) USB-A AUX-OUT |
OS | Google TV |
アプリストア | Google Play |
スピーカー | 8W |
オーディオ | Dolby Digital Plus |
駆動音 | 約28dB |
バッテリー | 52Wh |
Wi-Fi | 対応 |
Bluetooth | ver 5.1 |
ミラーリング | 対応 |
製品型番 | D2425N11(ブラック) |
Nebula Capsule 3の付属品
Nebula Capsule 3の付属品は以下の通り。
- Nebula Capsule 3
- リモコン(単4形電池×2付属)
- ACアダプタ
- USB-C to USB-Cケーブル
- クイックスタートガイド
- 18ヶ月保証+6ヶ月(Anker Japan 公式サイト会員登録後)
- カスタマーサポート
リモコン
Nebula Capsule 3のリモコンは単四電池2本で駆動する。
リモコンはamazonのFire TVスティックとほぼ同じサイズで電源オン/オフ、音量調整、オートフォーカスなどができる。
またYouTube、NetFlix、Prime Videoといった使用頻度が多いアプリに直接飛べるボタンも搭載されている。
ACアダプタ・ケーブル
Nebula Capsule 3を充電できるACアダプタとケーブルも付属。
ACアダプタはUSB-Cポートのみの出力45Wタイプ。ケーブルはUSB-C to USB-C。
マニュアル・保証証など
マニュアルと保証書はどちらも日本語で書かれている。
Nebula Capsule 3のアクセサリー
Nebula Capsule 3のアクセサリー(別売り)は以下の通り。
- トラベルケース
- プロジェクタースタンド
- プロジェクタージンバルスタンド
- 三脚スタンド
- フロアスタンド
- デスクトップスタンド
トラベルケース
Nebula Capsule 3を汚れや水から守るトラベルケース。持ち手が付いているから持ち運びも楽々。
プロジェクタースタンド
角度調整ができる軽量・コンパクトなスタンド。
プロジェクタージンバルスタンド
角度調整ができるジンバルスタンド。真上への投影が可能。
三脚スタンド
折りたたみができて持ち運びもできる三脚スタンド。75cmから140cmまで高さ調節ができる。
フロアスタンド
インテリアになじみやすいフロアスタンド。50cmから100cmまで高さ調節ができる。
デスクトップスタンド
ステンレススチールの頑丈で安定性の高い机置きスタンド。
Nebula Capsule 3の比較
Nebula Capsule 3のポータブルプロジェクター市場における立ち位置とNebula Capsuleシリーズとの性能比較をしていく。
ポータブルプロジェクター市場の立ち位置
ポータブルプロジェクターの画質と価格の関係を示したのが以下のグラフ。
Nebula Capsule 3はフルHDのポータブルプロジェクターの中では最安レベル。
必要最低限の性能に絞ったシンプルポータブルプロジェクターなのでコスパ抜群。必要に応じてスタンドやケースといったアクセサリーを追加すれば使いやすさがアップする。
Nebula Capsuleシリーズと比較
Nebula Capsule 3と他のNebula Capsuleシリーズのスペックを比較した。
製品 | Capsule 3 | Capsule 3 Laser | Capsule II |
---|---|---|---|
解像度 | 1920×1080(フルHD) | 1920×1080(フルHD) | 1280×720(HD) |
明るさ | 200ANSIルーメン | 300ANSIルーメン | 200ANSIルーメン |
OS | Google TV | Google TV | Android |
発売日 | 2024/1/25 | 2022/12/2 | 2019/6/7 |
価格 | 69,900円 | 119,990円 | 69,900円 |
Capsule 3はポータブルプロジェクターで4年連続売上No.1のCapsule IIが進化したモデル。
Capsule 3の前モデルCapsule IIから価格据え置きで解像度が進化。1280×720のHDから1920×1080のフルHDとなった。
さらに搭載されているOSがAndroid TVからGoogle TVに変わったことで操作性も向上している。
ハイエンドモデルのCapsule 3 Laserと比べると明るさが落ちるけど、5万円の価格差を考えると個人的にはCapsule 3の方がおすすめ。
Nebula Capsule 3の外観
Nebula Capsule 3は円筒型のポータブルプロジェクター。
直径78mm、高さ160mmとなっており350ml缶より一回り大きいサイズ。
本体の重さは825gで手に持つとずっしり感じる。
天面は操作パネルになっており音量調整ボタン、決定ボタン、戻るボタン、ナビゲーションボタンが付いている。ボタンは目立たないようになっているからデザインも崩れなくていい感じ。
側面の正面にはレンズと画面補正用のセンサーが付いている。背面には赤外線センサー、Bluetooth切替ボタン、電源ボタンが配置されている。
さらに背面底部にポートが付いていて、左からAUX-OUT、HDMI、USB-A、USB-Cとなっている。
底面はすべり止めと三脚ネジ穴が付いているから、置いて使ってもいいし、三脚に取り付けてもいい。
Nebula Capsule 3の映像体験レビュー
次にNebula Capsule 3の映像体験をレビューする。
- 画質
- 明るさ
- コントラスト
- 色見
- 音質
画質
投影方式:DLP(Digital Light Processing)方式
解像度:1920×1080px(フルHD)
Nebula Capsule 3はDLP(Digital Light Processing)方式のポータブルプロジェクターで解像度は1920×1080px(フルHD)。
Capsule 3の前モデルCapsule IIのHDから解像度が向上している。
実際にCapsule 3で画像を投影したのが以下の写真。
ハシビロコウの羽1枚1枚、草木の重なり方、網目の線などどれもキレイに表現できている。
次に文字を投影して中央と端のピントとひずみを確認した。
端にいくとわずかに輪郭がぼやけているけど近づかないと分からないレベルだから問題ない。
明るさ
輝度:200ANSIルーメン
Nebula Capsule 3は200ANSIルーメンの明るさ。
Capsule 3で部屋の明るさを変えながら映像を投影したのが以下の写真。真っ暗な部屋、薄暗い部屋、明るい部屋で投影した。
薄暗い部屋でギリギリまともに見えるレベル。明るい部屋はほぼ見えない。
次に実際に輝度を測定してみたところ私の測定環境では約180ANSIルーメンとなった。
9面中央の照度(ルクス)の平均値に投影面の面積(m2)をかけて算出。
コントラスト
Nebula Capsule 3で白黒の画像を投影した。
白と黒のコントラスト比が大きいほど没入感ある映像になるわけだけど、Capsule 3は十分コントラスト比が大きいように感じられた。
色見
Nebula Capsule 3でカラフルな画像を投影した。
色の再現度も十分に感じられる。
他にもいろいろな画像を投影してみた。
音質
スピーカードライバー:8W
オーディオ:Dolby Digital Plus
Nebula Capsule 3はDolby Digital Plusに対応している。
Dolby Digital Plusはビットレートが高く最大7.1chまで対応しているので音の繊細さと迫力を高めてくれるもの。
スピーカードライバーも8Wだからそこそこ低音も出る。
以下で持っているスピーカーと音質を比較した。
- Nebula Capsule 3
- Soundcore mini(3千円くらい)
- SONY HT-ZR5(4万円くらい)
Nebula Capsule 3の使用感レビュー
次にNebula Capsule 3を実際に使ってみた使用感をレビューする。
- デザイン
- 持ち運びやすさ
- 起動時間
- 本体の角度調整
- 補正機能
- 操作のしやすさ
- 駆動音
- 排熱
デザイン
Nebula Capsule 3はシンプルで洗練されたデザインだと思う。
白黒のデスクにも合うし、木目の棚や机に置いても違和感がない。
持ち運びやすさ
Nebula Capsule 3は片手で簡単に持ち運べるサイズと重さ。
もし旅行とかキャンプで外に持ち出すなら、ほこりと水対策のためにトラベルケースがあった方がいい。
トラベルケースには取っ手が付いていて運びやすいしキャリーケースやかばんに入れても安心。
プロジェクターだけでなく付属品(リモコン・アダプタ・ケーブル・スタンド)も収納できるから便利。
起動時間
Nebula Capsule 3の起動時間を測定したら、電源が入ってからGoogle TVのホーム画面がすべて表示されるまで56秒だった。
本体の角度調整
Nebula Capsule 3は単体で角度調整できないのが微妙なところ。
角度調整したいならプロジェクタースタンドかプロジェクタージンバルスタンドが必要。というか角度調整できないと使い勝手が悪い上、天井投影もできない。
小型の三脚でも代用できるけど装着したときの安定性やデザイン性を考えるとNebula公式のプロジェクタースタンドがおすすめ。
補正機能
Nebula Capsule 3はピントの調整、台形補正すべてオートで行われる。
本体の角度が変わったことを検知すると自動でピント調整と台形補正モードに入る。
映像がいったん止まってしまうのが微妙なポイント。
もし補正がズレていたり反応しなかったりしたらリモコンのオートフォーカスボタンから手動で実行することもできる。
操作のしやすさ
Nebula Capsule 3の操作性は抜群。
OSがAndroid TVからGoogle TVに変わったことが大きい。ホーム画面にYouTubeやPrime Videoなどアプリ間を渡ってのおススメ動画が表示されるのも嬉しい。
駆動音
Nebula Capsule 3の駆動音は約28dBとなっておりとても静か。
図書館が40dB程度と言われているからほぼ無音。
排熱
よくあるプロジェクターは排熱が気になるんだけどNebula Capsule 3は排熱もほとんど気にならなかった。
再生時間
Nebula Capsule 3の再生時間可能時間は2.5時間となっており、タイタニックの上映時間が3時間14分だから0.77タイタニックと言える。
とはいえUSB-Cケーブルで給電しながら使うこともできるから家で使う分には問題ないし、外でタイタニックを見るというマニアックな状況でない限り大丈夫。
まとめ
この記事ではNebula Capsule 3の解説と使用感をレビューした。
Nebula Capsule 3は一番売れているプロジェクターだけあってスキがない。
角度調整ができないデメリットもスタンドや三脚のオプションで補填できる。
迷ったらコレ!というポータブルプロジェクターだ。以下の3点セットがおすすめ。
では、バイぜ。
Nebula Capsule 3の購入で約2600円相当のマイルが貯まる。
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