ANKERといえばモバイルバッテリー、モバイルバッテリーといえばANKER。
そんなANKERから2023年8月に新しい形のモバイルバッテリーが発売された。
Nano Power Bankは端子が内蔵されており、ケーブル不要・さすだけで使えるモバイルバッテリー。
とてもコンパクトで、現在発売されているAnkerのモバイルバッテリー最軽量。
本記事では、Ankerの新型モバイルバッテリーNano Power Bankをレビューしていく。
実際に使って分かったメリット・デメリットを正直に書くのでぜひ最後まで読んでください!
モバイルバッテリーを選ぶポイント
モバイルバッテリーを選ぶポイントは以下の5点。
- サイズと重さ
- 容量(mAh)
- 充電速度
- 入力ポート
- 出力ポート
サイズと重さ
モバイルバッテリーには様々なサイズのものがある。
薄型・スティック型など用途や見た目の好みに応じて選んだらOK。
容量(mAh)
mAh(ミリアンペアアワー)はバッテリーの容量を表す単位。10mAhなら10mAの電流を1時間流せるだけの容量。mAhが大きいほど電池が長持ちする。
小型・軽量のモバイルバッテリーならだいたい5000mAhくらい。
他にも10000mAh、20000mAhクラスのものが定番。
最近のスマホの容量が3000~5000mAhなので、5000mAhのモバイルバッテリーならスマホ1回フル充電できるイメージ。
スマホ | 容量 |
---|---|
iPhone 14 Pro | 3274mAh |
Galaxy S23 | 3900mAh |
Google Pixel 7a | 4385mAh |
AQUOS Sense7 | 4570mAh |
Xperia 5IV | 5000mAh |
充電速度
充電速度が速ければ、すぐにスマホが充電できる。
充電速度はW(ワット)数が大きいほど速く充電できる。
W(ワット)は電気出力を表す単位。ワット数が大きいほど速く充電できる。W以外にも5V=2.4Aのような形で表記されることもあって、この場合は5V×2.4A=12Wの出力であることを意味してる。
スマホは5W程度あれば充電できるけど、高速充電対応のスマホを高速充電しようと思ったら、少なくとも18W以上のワット数が必要。
入力ポート
入力ポートは、モバイルバッテリー本体を充電するためのポート。
最近はUSB-Cのものがほとんど。
昔のモバイルバッテリーはマイクロUSBのものもあるけど、差し込む向きが決められているから不便。
直接コンセントに接続して充電できるタイプのモバイルバッテリーなんかもある。
出力ポート
出力ポートは、スマホを充電するためのポート。
USB-AかUSB-Cがスタンダード。
ワイヤレス充電や、ライトニング端子に対応しているものもある。
Nano Power Bankの特徴
モバイルバッテリー | Nano Power Bank |
---|---|
カラー | ブラック ホワイト ブルー ピンク パープル グリーン |
サイズ | 約77x37x25mm |
重さ | 約99g |
容量 | 5000mAh |
入力 | USB-C:5V=3A |
出力 | Lightning:5V = 2.4A |
同時充電 | 不可 |
価格 | 3,990円 |
発売日 | 2023/8/15 |
Nano Power Bankの特徴は以下の3点。
- さすだけで充電可能
- Anker現行のモバイルバッテリーで最もコンパクト
- ライトニングとUSB-Cの2種類ある
- パススルー対応
さすだけで充電可能
折りたたみ式端子一体型のため、ケーブルレスでスマホをいつでも充電可能。
充電しながら片手でスマホを操作できるのが謳い文句。
ANKER現行のモバイルバッテリーで最小
Nano Power Bankは、ANKERの現行のモバイルバッテリーの中で最もコンパクトで軽い。
モバイルバッテリー | サイズ | 重さ |
---|---|---|
Nano Power Bank | 約77 x 37 x 25mm | 約99g |
PowerCore III 5000 | 約103 ☓ 63 ☓ 14mm | 約113g |
321 Power Bank | 約96 x 45 x 23mm | 約127g |
【対応機種】ライトニングとUSB-Cの2種類ある
Nano Power Bankはライトニング端子とUSB-C端子の2種類ある。
iPhone 14以前ならライトニング端子、iPhone 15以降ならUSB-C端子を選べばOK。
NanoPower Bank (12W, Built-In Lightning Connector)対応機種
- iPhone 14 / 14 Plus / 14 Pro / 14 Pro Max / iPhone 13 / 13 mini / 13 Pro / 13 Pro Max / iPhone 12 / 12 mini / 12 Pro / 12 Pro Max / 11 / 11 Pro / 11 Pro Max / SE(第2世代) / XS / XS Max / XR / X / 8 / 8 Plus 他
NanoPower Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)対応機種
- iPhone 15 / 15 Plus / 15 Pro / 15 Pro Max
- Galaxy S23 シリーズ / S22 シリーズ
- Pixel 7 シリーズ / 6 シリーズ / 5シリーズ 他
- iPad (第10世代) / iPad (第9世代) / iPad Pro (12.9インチ) (第6世代) 他
- Apple Watch 他
パススルー対応
モバイルバッテリーとスマートフォンを同時に充電できる機能。
パススルーに対応しているので、モバイルバッテリーを充電しながら、スマホを充電可能。
つまり、モバイルバッテリーとスマホを別々に充電する必要がないので、荷物が減る。
Nano Power Bankを実際に使って分かったメリット・デメリット
Nano Power Bankを使って感じたメリット・デメリットは以下の通り。
NanoPower Bankを実際に使って分かったメリット
かさばらない
Nano Power Bankは、Ankerの現行のモバイルバッテリーの中で最もコンパクト。
そのため、カバンのポケットやポーチにもすっぽりおさまる。
他のモバイルバッテリーと比べても、明らかに小さく、できるだけ荷物を減らしたい人におすすめ。
ケーブルレスですっきり
Nano Power Bankは端子内蔵なので、ケーブルを持ち歩く必要がない。
これはとても楽。
カバンの中でケーブルがからまることもなく、雑にカバンに放り込んでおける。
ワイヤレス充電より速い
ケーブルレスのモバイルバッテリーといえば、ワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリーがある。
ワイヤレス充電の弱点が、充電速度が遅いこと。
例えば、ANKERのワイヤレス充電対応のモバイルバッテリー622 Magnetic Batteryは、出力7.5Wだけど、Nano Power Bankは12Wある。
そのため、Nano Power Bankの方が速く充電できる。
実際に1時間充電してみた結果が下のグラフ。
ワイヤレス充電だと1時間で40%しか充電できないけど、Nano Power Bankなら70%まで充電できる。
Anker NanoPower Bankを実際に使って分かったデメリット
充電しながら使いにくい
Nano Power Bankは、「充電しながら片手でスマホを操作できる」ということに惹かれて購入した。
なんだけど実際に使ってみると、片手でスマホを操作しにくく感じたので理由を詳しく解説する。
私は普段スマホを写真のように持っているんだけど、Nano Power Bankを装着すると小指を引っ掛けることができない。
そのため片手で操作しづらく、両手で使うしかない。
また、Nano Power Bankがいくら99gで軽いとはいえ、スマホの下に装着すると重心が下に移動する。
片手で持っていると、手から落ちそうになるので注意。
ケーブルを使えない
Nano Power Bankは、充電端子一体でケーブルレスなのがメリットだけど、逆に言うと、ケーブルを使えないのがデメリット。
デバイスの端子に合わせてケーブルを替えることができない。
iPhoneを充電することに特化しているので、端子が違うデバイスも充電したい場合は、ケーブルが使えるモバイルバッテリーにした方がいい
【Anker】他の小型・軽量モバイルバッテリー
Ankerの他の小型・軽量のモバイルバッテリーを紹介する。
モバイルバッテリー | カラー | サイズ | 重さ | 容量 | 入力 | 出力 | 同時充電 | 価格 | 発売日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PowerCore III 5000 | ブラック ホワイト | 約103 ☓ 63 ☓ 14mm | 約113g | 5000mAh | USB-C:5V=2A | USB-C:5V=2.4A USB-A:5V=2.4A | 可能 | 3,490円 | 2020/7/14 |
321 Power Bank | ブラック ホワイト | 約96 x 45 x 23mm | 約127g | 5200mAh | USB-C:5V=2.4A | USB-C:5V=2.4A USB-A:5V=2.4A | 可能 | 3,490円 | 2022/7/28 |
621 Magnetic Battery | ブラック ホワイト ブルー グリーン パープル | 約111 x 66 x 11.5mm | 約132g | 5000 mAh | USB-C:5V=2.2A | USB-C:5V=2A ワイヤレス:5W/7.5W | 不可 | 5,990円 | 2022/10/16 |
Anker PowerCore III 5000
Anker PowerCore III 5000は薄型のモバイルバッテリー。
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類。
A1217011 ブラック | |
A1217021 ホワイト |
Ankerの小型・軽量モバイルバッテリーの中でも薄く、その厚さは14mm。
重さも113gでモバイルバッテリー最軽量レベル。
シンプル・イズ・ザ・ベストのスタンダードな5000mAhモバイルバッテリー。
Anker 321 Power Bank (PowerCore 5200)
Anker 321 Power Bankは偏平形のモバイルバッテリー。
カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類。
A1112011 ブラック | |
A1112021 ホワイト |
Anker PowerCore III 5000と比べて、厚くなった代わりにコンパクトになった。
どちらの形状がいいかは完全に好み。
Anker 622 Magnetic Battery
Anker 622 Magnetic Batteryはワイヤレス充電に対応した5000mAhのモバイルバッテリー。
カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ブルー、グリーン、パープルの5種類。
A1614011 ブラック | |
A1614021 ホワイト | |
A1614031 ブルー | |
A1614061 グリーン | |
A16140V1 パープル |
シリーズ史上最も薄い11.5mmの厚さで、持ち運びも楽々。
マグネット式ワイヤレス充電機能を搭載し、外出時にケーブルを使わずにMagSafe対応iPhoneへ充電が可能。
MagSafe(マグセーフ)はAppleが開発した、磁石でデバイスとアクセサリをぴったりと接続する技術。12以降のiPhoneには標準装備されている。
ワイヤレス充電は、ケーブルと比べると充電速度が落ちるけど、ケーブルを持ち運ぶ必要がないのが最大のメリット。
自立するスタンドもあるから、机の上に置いて、動画を観たり、料理のレシピを見たりという使い方もできる。
Anker NanoPower Bankがおすすめな人
Nano Power Bankがおすすめな人は以下の通り。
- 小型のモバイルバッテリーを探している
- とにかく軽いモバイルバッテリーがほしい
- ケーブルを持ち運びたくない
【まとめ】ANKER最小のモバイルバッテリー
Nano Power Bankはケーブル不要・さすだけで使える便利なモバイルバッテリー。
充電しながら片手でスマホを操作できるのが謳い文句なんだけど、私のスマホの持ち方では使いにくかった。
充電しながら使う時は、両手で操作した方がいい。
とはいえ、圧倒的コンパクトは唯一無二のメリットだから、ミニマリストとMagsafe非対応のiPhoneユーザーにおすすめ。
モバイルバッテリー | Nano Power Bank |
---|---|
カラー | ブラック ホワイト ブルー ピンク パープル |
サイズ | 約77x37x25mm |
重さ | 約99g |
容量 | 5000mAh |
入力 | USB-C:5V=3A |
出力 | Lightning:5V = 2.4A |
同時充電 | 不可 |
価格 | 3,990円 |
発売日 | 2023/8/15 |
最後まで読んでいただきありがとうございました。