本格的にVLOGを始めようと思ったときにあると嬉しいのが「ジンバル」。
ジンバルがあればスマホでの動画撮影時に揺れとかブレを軽減してくれる。
今回は360度カメラでおなじみInsta360から出ているスマホ用ジンバルInsta360 Flowをレビューしていく。
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本記事はInsta360様から製品のご提供をいただいて執筆しております。Insta360様ありがとうございます!!
ジンバルって何?
そもそもジンバルって何かという話から始めよう。
ジンバルの正式名称は「ジンバル・スタビライザー(Gimbal Stabilizer)」。
「ジンバル」は元々、物体を回転軸で支持する装置全般のことを言うんだけど、撮影機器においては、カメラやビデオカメラの安定化を目的とした「スタビライザー」としての役割を果たす。
最近のスマホには本体に手ブレ防止機能が付いているものが多いけど、それだけだとブレが抑えきれないから、ジンバルを使うことで大きな振動も軽減してくれる。
プロレベルの滑らかでキレイな映像を撮ろうと思ったらジンバルは必須。
以下では、レビューにあたり知っておきたいジンバルの基礎知識を簡単に解説する。
ジンバルの種類について
ジンバルは大きく分けて機械式ジンバルと電動式ジンバルに分けられる。
機械式ジンバルはおもりを使ってバランスをとる物理的なジンバル。
電動式ジンバルはモーターと電子制御を用いてカメラの動きをリアルタイムで調整するジンバル。
電動式ジンバルの方が補正力が強くて操作も簡単だから初心者に向いているし最近は電動式ジンバルが主流。
ジンバルの補正軸について
ジンバルは回転する3つの軸(パン・チルト・ロール)により、カメラの動きを制御し振動や揺れを抑えている。
補正軸 | 方向 |
---|---|
パン(Pan) | 水平(左右)方向 |
チルト(Tilt) | 垂直(上下)方向 |
ロール(Roll) | カメラの回転方向 |
これら3種の補正軸のうち、いくつに対応しているかでジンバルの補正力が変わってくる。
ブレのない映像を撮るならパン・チルト・ロールの3軸補正がおすすめ。
Insta360ってどんな企業?
ジンバルについて大体分かったら、今回紹介するInsta360というブランドについて概要を説明していこう。
Insta360は360度カメラやアクションカメラの開発・製造を行う中国のテクノロジー企業。
2015年に設立され、革新的なカメラ技術と高品質な映像製品で急速に成長してきた。
革新性
Insta360はと言えば、社名の通り360度カメラの分野で先駆者的な存在。
360度カメラで確固たる地位を気づいた後、高精度なカメラ技術を生かしてアクションカメラやスマホ用ジンバルにも展開している。
使いやすさ
ユーザーフレンドリーな設計と直感的な操作性が特徴で、プロからアマチュアまで幅広いユーザーに対応している。
特にInsta360アプリはすべてのInsta360製品を一元的に扱えて、簡単に映像の編集ができて便利。
品質
高解像度の映像と優れた耐久性を持つ製品で、様々な撮影環境で撮影できる。
Insta360の製品ラインナップ
Insta360の主な製品ラインナップは以下。
ラインナップ | 写真 |
---|---|
360度カメラ X4 | |
360度カメラ X3 | |
アクションカメラ Ace Pro | |
アクションカメラ GO 3 | |
スマホ用ジンバル Flow |
360度カメラ Insta360 X4
Insta360 X4は360度カメラのフラッグシップモデル。
Insta360 X3よりも解像度の高い8K 30fps、5.7K60fpsの動画撮影に対応している。
360度カメラ Insta360 X3
Insta360 X3は360度カメラのエントリーモデル。
5.7K30fpsでX4より解像度が落ちるけど価格が2万円弱安く、360度カメラデビューにおすすめ。
アクションカメラ Ace Pro
Insta 360 Ace Proはライカと共同開発されたアクションカメラ。
1/1.3インチの大型センサーにより動きの速いアクションシーンや暗い場所でも優れた描写が可能。
アクションカメラ GO 3
Insta360 GO 3は磁気マウント方式を採用した世界最小のアクションカメラ。
付属アクセサリーを使えば色んな場所に装着してユニークな映像を撮影できる。
スマホ用ジンバル Flow
この記事の主役であるInsta360 FlowはAI搭載のスマホ用ジンバル。
単なる3軸ジンバルではなく、高精度なAI追跡を搭載し手軽にハイクオリティな映像撮影ができるのが魅力。
Insta360 Flowの概要
- 3軸手ブレ補正でスマートフォンの映像をスムーズに撮影。
- AIによる被写体追跡のリーディングカンパニー、ディープトラック3.0。
- 自撮り棒、三脚、スマホ充電器を内蔵したオールインワンデザイン。
- ポータブルで折りたたみ式、バッテリー寿命は12時間。
Insta360 Flowの発売日
Insta360 Flowの発売日は2023年3月23日。
Insta360 Flowの価格
Insta360 Flow「通常版」の価格は20,900円。
「クリエイターキット」が28,000円で、「プロ三脚キット」が26,000円。
通常版とキットの違いは次の章で解説している。
Insta360 Flowのカラバリ
Insta360 Flowのカラーバリエーションは「ストーングレイ」と「サミット・ホワイト」の2種類。
カラー | 写真 |
---|---|
ストーングレイ | |
サミット・ホワイト |
ブラック系はないけど、グレイとホワイトの2色展開でガジェット感が強くなりすぎないのがいい。
Insta360 Flowを開封・中身をチェック
Insta360 Flowを開封していく。
外装は白色のシンプルな箱。
中身を全部取り出したらこんな感じ。今回のレビュー品のカラーはストーングレイだけど、ベージュグレイっぽい色合い。
- ジンバル(Flow本体)
- 磁気スマートフォンクランプ
- 保護ポーチ
- グリップカバー
- タイプC-タイプAケーブル
- マニュアル類
今回はInsta360 Flowの「通常版」だけど、Insta360 Flowには「クリエイターキット」と「プロ三脚キット」もある。
それぞれのキットには通常版に加えて以下のものが付属する。
キット | 同梱物 |
---|---|
通常版 | ジンバル(Flow本体) 磁気スマートフォンクランプ 保護ポーチ グリップカバー タイプC-タイプAケーブル |
クリエイターキット | 通常版 + スポットライト タイプC-Lightningケーブル タイプC-タイプCケーブル |
プロ三脚キット | 通常版 + アウトドア三脚 |
Insta360 Flowの各部名称
Insta360 Flowの各部名称は以下の通り。
- 磁気クランプ
- USB-C出力ポート
- ジンバルモードインジケータ
- シャッターボタン
- ズームホイール
- 電源ボタン
- 1/4インチねじ穴
- チルト軸モーター
- タッチパネル
- 切り替えボタン
- ジョイスティック
- パン軸モーター
- USB-C入力ポート
- ロール軸モーター
- 内蔵アクセサリーシュー
- 内蔵自撮り棒
- トリガーボタン
- 内蔵三脚
Insta360 Flowのレビュー
持ち運び時コンパクト
Insta360 Flowは折りたたみ可能。
折りたたみ時のサイズは79.6mm×162.1mm×36mmでコンパクトだから持ち運びも楽々。小さなカバンにも余裕で入る。
付属のポーチに入れておけば、かばんの中に雑に入れても擦れたり、傷ついたりする心配もない。
重いから長時間の連続撮影がきつい
Insta360 Flowは折りたたみ可能でコンパクトなんだけど重い。
私が持ってる小型三脚(ジンバル機能なし)と比べると250g以上重い。
それは当然と言えば当然でInsta360 Flowは電子制御する基板やバッテリーが内蔵されているわけだからね。
そして、Insta360 Flowとスマホの重さを合わせると638gになり、500mlのペットボトルより重くなる。
だから長時間手に持って撮影していると、Insta360 Flowとスマホの重みで手が疲れてくる。
特に自撮り棒を伸ばすとスマホの重みがダイレクトで手にくるからやばい。
対策としては付属のグリップカバーを装着することは必須。
シリコン製のグリップカバーだから手と本体の摩擦が増えて持ちやすい。多少は手の負担が軽減できる。
あとは撮影の合間に適度に休憩するか手をムキムキにするかだな。
取り出してから撮影開始までがとにかく早い
Insta360 Flowの感動ポイントが、取り出してから撮影開始までがとにかく早いこと。
本体を展開した瞬間に「ピロン」という音とともに起動し、すぐさまスマホとBluetooth接続される。
スマホと別々に操作して毎回接続必要とかだとまじで面倒くさいからこれはかなり嬉しい。ストレスフリー。
スマホと接続さえできれば通常のカメラアプリでも、Insta360アプリでもすぐに撮影開始できる。
取り出してから撮影開始まで実に10秒。
ちなみに撮影終了時も本体を折りたたむと自動で電源をオフにしてくれるから楽々。
3軸手振れ補正が優秀
Insta360 Flowはパン・チルト・ロールの3軸手ブレ補正に対応している。
実際に簡単な映像を撮影をしてみたんだけど、しっかりブレを吸収してスマホが水平に維持されていた。
最近のスマホはスマホ自身の手ブレ補正も優秀だから、日常の動きの範囲内で動画撮影をする分にはジンバルがあろうがなかろうがそれほど変わらないけど、激しい動きをしたり、さらにきれいな映像を撮ったりしたい人にはジンバルが必須。
- スポーツなど動きの大きい場面で動画を撮影したい人
- 手持ちのスマホの手ブレ補正が微妙な人
- さらにスムーズな映像を撮影したい人
これらに当てはまるならInsta360 Flowの検討の余地あり。
被写体追跡の精度が高い
Insta360 Flowには「ディープトラック3.0」という被写体追跡機能が付いている。
簡単に言うと、被写体をピントを合わせつつフレーム内に収まるようにジンバルが自動で動いてくれるという機能。
これをInsta360の長年の研究開発により精度を極限まで高めたのがディープトラック3.0というわけだ。
使い方も簡単。
インスタ360のアプリからの撮影画面で、指1本でスワイプすると緑色の四角が出現するから、これを被写体に合わせるだけ。
これでInsta360 Flowは自動で被写体を追跡してくれる。
スマートホイールで簡単操作
Insta360 Flowの中央に位置する円形の部分がメインコントローラーとなる「スマートホイール」。
中央にジョイスティックがあり、その周りにはボタンと回転ホイールがある。
シンプルな作りなんだけど、色んな操作を親指1本で簡単に操作できるから慣れればかなり使いやすい。
電源ボタン
スマートホイールの下に位置するのが「電源ボタン」。
電源ボタンでできる操作と機能は以下。
操作 | 機能 |
---|---|
長押し | 電源オン/オフ |
1回押し | バッテリー残量の確認 |
2回押し | スリープモード移行 |
シャッターボタン
スマートホイールの左に位置するのが「シャッターボタン」。
シャッターボタンでできる操作と機能は以下。
操作 | 機能 |
---|---|
1回押し | 写真撮影 録画開始 |
切り替えボタン
スマートホイールの下に位置するのが「切り替えボタン」。
切り替えボタンでできる操作と機能は以下。
操作 | 機能 |
---|---|
1回押し | 内/外カメラの切り替え |
2回押し | スマホの横/縦向き切り替え |
3回押し | 動画/写真モードの切り替え |
ジョイスティック
スマートホイールの下に位置するのが「ジョイスティック」。
すべてのジンバルモードにおいて、左または右に押すとパン軸(水平方向)を操作でき、上または下に押すとチルト軸(垂直方向)を操作できる。
タッチパネル
スマートホイールの表面は「タッチパネル」になっている。
スマートホイールを時計回りに半円を描くようにスワイプすることで右側のモードに、反時計回りにスワイプすることで左側のモードに切り替わる。
ズームホイール
スマートホイールの側面は「ズームホイール」になっている。
ズームホイールを時計回りに回転させるとズームイン、反時計回りに回転させるとズームアウトする。(※FPVモードではズームはできない。)
トリガーボタン
スマートホイールの裏側に位置するのが「トリガーボタン」。
トリガーボタンでできる操作と機能は以下。
操作 | 機能 |
---|---|
2回押し | ジンバルを再センタリング |
3回押し | ジンバルの向きを前/後ろ向きに反転 |
1回押し+長押し | アクティブプラスに移行 |
ギミック豊富(自撮り棒・内蔵三脚・スマホ充電)
Insta360 Flowはジンバルなんだけどギミックが豊富でガジェット好き心がくすぐられる。
自撮り棒
Insta360 Flowはスマートホイールの上部を引っ張ることで自撮り棒のように伸ばすことができる。
友達や家族との自撮りはもちろん、アングルを変えてより自由な撮影が可能。
内蔵三脚
Insta360 Flowはスマートフォン撮影用の三脚を内蔵したジンバル。
三脚は別途取り付け可能みたいなジンバルはよくあるんだけど、三脚が内蔵されているのはInsta360 Flowだけ。
三脚の高さや長さを変えることはできないけど、3点支持でしっかり安定する。
タイムラプスの撮影なんかに使いたい。
スマホ充電
Insta360 FlowはUSB-C出力ポートを使ってモバイルバッテリーのように緊急時にスマホを充電できる。
もちろんスマホを充電しながらの使用も可能。
バッテリーもちがいい
Insta360 Flowはスマホ用ジンバルとしては大容量の2900mAhバッテリーを搭載している。
これにより業界最長レベルの12時間連続撮影が可能になっている。
12時間バッテリーがもてば、1日持ち歩いてもバッテリー切れになることはほとんどないだろう。
Insta360 Flowのスペック
Insta360 Flowの詳細なスペックは以下の通り。
ジンバル | Insta360 Flow |
---|---|
発売日 | 2023/3/29 |
価格 | 20,900円 |
重さ | ジンバル: 約369g クランプ: 約32g |
サイズ | 収納時: 79.6×162.1×36mm 伸長時: 73.6×269.4×69.9mm |
対応スマホの厚み | 6.9-10mm |
対応スマホの幅 | 64-84mm |
対応スマホの重さ | 130-300g |
端子 | USBタイプC |
内蔵自撮り棒の長さ | 215mm |
内蔵三脚のサイズ | 伸長時:80mm 直径:187.6mm |
バッテリー | 2900mAh |
連続録画時間 | 12時間 |
充電時間 | 2時間 |
動作温度 | -10℃~40℃ |
充電可能温度 | 0℃~40℃ |
可動域 | パン: -230°~100° ロール: -150°~180° チルト: -100°~82° |
最大制御速度 | 120°/秒 |
Bluetooth | 5.0 |
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Insta360 Flowのアクセサリー
Insta360 Flowのアクセサリーは以下。
アクセサリー | 写真 | キット |
---|---|---|
磁気スマートフォンクランプ | 通常版 クリエイターキット プロ三脚キット | |
スポットライト | クリエイターキット | |
アウトドア三脚 | プロ三脚キット | |
カスタムインサート | ||
タイプC-Lightningケーブル | クリエイターキット | |
タイプC-タイプCケーブル | クリエイターキット |
磁気スマートフォンクランプ
Insta360 Flowにスマホを取り付けるために必要なのが「磁気スマートフォンクランプ」。
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スポットライト
暗い所でも撮影しやすくするのがInsta360 Flowの「スポットライト」。
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アウトドア三脚
Insta360 Flowの三脚撮影をさらに安定させるのが「アウトドア三脚」。
Insta360 Flowに内蔵の三脚より脚が長く、重量もあるから安定感が増す。
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カスタムインサート
Insta360 Flowのデザインをカスタムできるのが「カスタムインサート」。
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タイプC-Lightningケーブル
Insta360 Flowでlightning端子のiPhoneを充電するのに必要なのが「タイプC-Lightningケーブル」。
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タイプC-タイプCケーブル
Insta360 FlowでUSB-C端子のスマホを充電するのに必要なのが「タイプC-タイプCケーブル」。
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【まとめ】これ1台で何でもできる万能ジンバル
Insta360 Flowを一言で言うと「これ1台で何でもできる万能ジンバル」。
3軸手ブレ補正とディープトラック3.0による被写体追跡で、撮れる映像の質という点では申し分ない。
加えて、自撮り棒になったり三脚になったりスマホを充電できたりギミック満載。
もうInsta360 Flowが1台あったらスマホの動画撮影は何でもできるわ。
では、バイぜ。
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