アウトドアや防災用にポータブル電源を検討している人は多いと思う。
数あるポータブル電源ブランドの中でもANKERはダントツで実績のあるメーカーだから、第一候補として考えたい。
そこでこの記事ではANKERのポータブル電源を徹底比較するから参考にしてほしい。
テイク読んでいただきありがとうございます！ガジェラッシュ管理人のテイクと言います。
学生時代は太陽電池、現在はリチウムイオン電池のエンジニアをしている電池のプロ。電池の知識をもとにおすすめのポータブル電源を紹介していく。
ポータブル電源を選ぶときのポイント
ポータブル電源は決して安い買い物ではないから、以下のポイントをしっかり押さえたうえで選びたい。
信頼できるメーカーかどうか
最重要なのが「信頼できるメーカーかどうか」だと思う。
色んなメーカーがポータブル電源を出しているけど、わざわざ無名のメーカーから買うメリットは1つもないからちゃんとしたメーカーから選ぶべき。
私が考える信頼できるメーカーの判断基準は以下の通り。
- 企業の知名度
- 製品の保証期間
- バッテリーの回収
企業の知名度
企業の知名度は重要な判断基準。有名であればあるほど信頼できる。
価格と商品写真だけ見てポータブル電源を購入するのはリスクが高いから注意。
製品の保証期間・バッテリーの回収
そして製品の保証期間やバッテリーの回収などのアフターサービスがしっかりしていることも重要。
基本的にはこれらがないメーカーを選んではいけない。
信頼できるメーカー
「企業の知名度」、「製品の保証期間」、「バッテリーの回収」の3つを満たしている主なメーカーは以下の通り。
- ANKER(アンカー)
- AVIOT(アビオット)
- BLUETTI(ブルーティ)
- ECOFLOW(エコフロー)
- JACKERY(ジャクリ)
何の目的で使うか｜容量と出力
メーカーを絞ったら、次は何の目的で使うか考える。
目的や用途によって、ポータブル電源に求める容量と出力が変わってくる。容量を出力が満たないものを買ってしまったら後悔するし、逆にオーバースペックだとコスパが悪い。
容量の目安
ポータブル電源の容量はWh(ワットアワー)で表される。Wh別の主な用途は以下の通り。
| サイズ | 主な用途 | 動かせるもの |
|---|---|---|
| 小型 (300Wh~) | 持ち運び | スマホの充電や小型扇風機 |
| 中型 (500Wh~) | アウトドア | 上記に加え小型電化製品 |
| 大型 (1000Wh~) | 防災 | 上記に加え大型電化製品 |
ちなみにWhは1Wの電力を1時間使用できることを意味するから、例えば500Wの冷蔵庫に1000Whのポータブル電源を接続すれば1000Wh÷500Wで2時間動く計算になる。
出力の目安
ポータブル電源の出力はW(ワット)で表される。
電化製品によって、その電化製品を動かすのに必要なパワー(消費電力)が違う。ポータブル電源の出力が必要な消費電力に満たなければ電化製品は動かない。
主な電化製品の消費電力は以下の通り。参考にしてほしい。
| 電化製品 | 消費電力 |
|---|---|
| IHクッキングヒーター | 3000W |
| 電子レンジ | 1400W |
| 炊飯器 | 130W |
| ドライヤー | 1000W |
| 掃除機 | 1000W |
| 電気ヒーター | 800~1000W |
| 電気カーペット | 760~1000W |
| エアコン(10~15畳) | 750~1100W |
| 電気ポット | 800W |
| エアコン(6畳) | 450W |
| 洗濯機 | 400W |
| 冷蔵庫 | 200~300W |
| 液晶テレビ | 50W |
| 扇風機 | 34W |
| LED電球 | 8W |
急速充電やポートの数などの機能性
目的に応じてポータブル電源の容量と出力を絞ったら、細かい機能性も確認する。
当サイトでは独自採点しているから参考にしてほしい。次に独自採点基準について説明する。
ポータブル電源の当サイト独自採点基準
当サイトではポータブル電源を以下の5項目で独自に採点している。
- 容量コスパ(Wh/円)
- エネルギー密度(Wh/L・Wh/kg)
- 充電時間
- ポート数
- サイクル数
容量コスパ(Wh/円)
容量コスパ(Wh/円)はポータブル電源の容量(Wh)を定価(円)で割り算して求める。
Wh/円が大きいほど値段に対して容量が大きくお得なポータブル電源と言える。
エネルギー密度(Wh/L・Wh/kg)
エネルギー密度(Wh/L・Wh/kg)はポータブル電源の容量(Wh)を、体積(L)もしくは重さ(kg)で割り算して求める。
Wh/Lが大きいほどコンパクトなのに高容量、Wh/kgが大きいほど軽いのに高容量と言える。
充電時間
充電時間はポータブル電源を充電するために要する時間。
早ければ早いほどポータブル電源としては優秀だけど、急速充電を繰り替えすとバッテリーが劣化するから注意。
ポート数
ポート数は多ければ多ければ多いほどいい。AC出力に加えてUSB-A、USB-C、シガーソケットを備えているものが多い。
サイクル数
サイクル数はメーカーが定めるポータブル電源の寿命の目安。
ポータブル電源に搭載されているリチウムイオン電池は使っているうちにどんどん劣化していく。
「3000サイクルで70%以上」とあれば、3000回充放電を繰り返しても、バッテリーの容量劣化が30%未満であることを意味している。
ANKERのポータブル電源の特徴・分類
次にANKERのポータブル電源の特徴と分類について解説する。
- ANKERとは
- 保証期間
- バッテリーの回収
- 分類
ANKERとは
ANKERは中国の深圳に本拠地を置くデバイスメーカー。2011年設立。
もともとはモバイルバッテリーや充電器などの”充電周り”のメーカーだけど、今はワイヤレスイヤホン、ロボット掃除機、モバイルプロジェクターなど多種多様な製品を展開している。
ANKERは製品の質も高く、カスタマーサービスが丁寧であることから、中国製品は粗悪で怪しいというネガティブイメージをぶっ壊した企業でもある。
ANKERの保証期間
ANKERのポータブル電源は18か月保証に対応している。
さらにAnker Japanの公式サイト会員になれば、業界最長の最大5年保証となる。
ANKERはバッテリー回収対応
ANKERでは使用済みのANKER製ポータブル電源/モバイルバッテリーの回収を行っている。
- 外装パッケージやケーブル等付属品のない本体のみの製品
- 保証期間を過ぎている製品
- 故障・破損している製品
- 正規取扱店以外で購入した製品や中古で購入した製品
も回収対象だから素晴らしい。
詳細はANKER公式ホームページを確認してほしい。
ANKERのポータブル電源の分類
ANKERのポータブル電源は以下の2種類に分類される。
| 分類 | 無印 | Solix |
|---|---|---|
| 特徴 | 一般的 | 急速充電 高出力 |
| 搭載バッテリー | リン酸鉄リチウムイオン | リン酸鉄リチウムイオン |
| 製品 | 522 Portable Power Station 535 Portable Power Station 767 Portable Power Station | Solix C800 Portable Power Station Solix C1000 Portable Power Station Solix F1500 Portable Power Station Solix F3800 Portable Power Station |
ANKERのポータブル電源比較表
ANKERのポータブル電源のスペックを以下の表にまとめた。
| ポータブル電源 | 外観 | 発売日 | 定価 | 容量 | 出力(定格/最大) | サイズ | 重さ | 容量コスパ | 体積エネルギー密度 | 重量エネルギー密度 | 充電時間 | ACポート数 | USB-Cポート数 | USB-Aポート数 | シガーソケット数 | サイクル数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Anker 522 Portable Power Station |  | 2023/8/31 | 39900円 | 320Wh | 300W/450W | 21.6×21.1×14.4cm | 3.9kg | 0.0080Ｗh/円 | 48.8Wh/L | 82.1Wh/kg | 2.5時間 | 2 | 2 | 1 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker 535 Portable Power Station |  | 2022/2/17 | 64900円 | 512Wh | 500W/750W | 29.2×25.1×18.8cm | 7.6kg | 0.0079Ｗh/円 | 37.2Wh/L | 67.4Wh/kg | 3.4時間 | 4 | 1 | 3 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker Solix C800 Portable Power Station |  | 2023/11/21 | 99990円 | 768Wh | 1200W/1600W | 37.1×25.0×20.5cm | 10.5kg | 0.0077Ｗh/円 | 40.4Wh/L | 73.1Wh/kg | 58分 | 5 | 2 | 2 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker Solix C1000 Portable Power Station |  | 2023/11/1 | 139900円 | 1056Wh | 1500W/2000W | 37.6×26.7×20.5cm | 12.9kg | 0.0075Ｗh/円 | 51.3Wh/L | 81.9Wh/kg | 58分 | 6 | 2 | 2 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker Solix F1500 Portable Power Station |  | 2023/10/6 | 189900円 | 1536Wh | 1500W/2400W | 46.3×23.7×28.8cm | 19.8kg | 0.0081Ｗh/円 | 48.6Wh/L | 77.6Wh/kg | 2時間 | 6 | 2 | 4 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker 767 Portable Power Station |  | 2022/12/2 | 299900円 | 2048Wh | 2000W/2400W | 52.5×39.5×25.0cm | 30.5kg | 0.0068Ｗh/円 | 39.5Wh/L | 67.1Wh/kg | 2時間 | 6 | 3 | 2 | 2 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker Solix F3800 Portable Power Station |  | 2023/12/15 | 699900円 | 3840Wh | 5000W/7500W | 38.8×39.5×25.0cm | 60.0kg | 0.0055Ｗh/円 | 35.7Wh/L | 64.0Wh/kg | 3.3時間 | 7 | 3 | 2 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
Anker 522 Portable Power Station
Anker 522は2023年8月31日発売の小型ポータブル電源。
ANKERから出ているポータブル電源の中では最小・最軽量ながら、48.8Wh/Lの体積エネルギー密度と82.1Wh/kgの重量エネルギー密度を誇る。
容量コスパも0.0080Ｗh/円と高くコスパ抜群。
テイク出力(定格/最大)は300W/450Wしかないから、スマホやPCなどの電化製品の充電が主用途かな。
＼Anker 522の詳細はこちら／
Anker 535 Portable Power Station
Anker 535は2022年2月17日発売の中容量ポータブル電源。
2022年に発売のモデルで体積エネルギー密度37.2Wh/L、重量エネルギー密度67.4Wh/kgと低め。
もう少し小さい容量でもいいならAnker 522、予算に余裕があるならAnker Solix C800がおすすめ。
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Anker Solix C800 Portable Power Station
Anker Solix C800は2023年11月21日発売の中容量ポータブル電源。
768Whの中容量ながら1200Wを安定して出力できる1台。電気ケトルやドライヤーなどの消費電力が高い電化製品も使える。
また急速充電技術HyperFlashにより、100%満充電までわずか58分と超高速。アプリで充電スピードも変えられるから必要なとき以外は充電速度を落としてバッテリーの負荷を低減できる。
テイク体積エネルギー密度40.4Wh/Lと重量エネルギー密度73.1Wh/kgは若干低め。次のSolix C1000の方がコスパはいい！
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Anker Solix C1000 Portable Power Station
Anker Solix C1000は2023年11月1日発売の大容量ポータブル電源。
1000Wh超えの大容量モデルの中では最も大きいエネルギー密度51.3Wh/L、81.9Wh/kgになっている。
また満充電まで58分と超高速。もちろんアプリから遠隔で充電スピードの操作も可能。
テイクANKERのポータブル電源で一番バランスのとれたモデル！
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Anker Solix F1500 Portable Power Station
Anker Solix F1500は2023年10月6日発売の大容量ポータブル電源。
1536Whという大容量モデルながら1.4時間で80%まで充電可能、満充電までも2時間で完了する。
容量コスパも0.0081Ｗh/円と高いから、非常時の備えとしても優秀。
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767 Portable Power Station
Anker 767は2022年12月2日発売の超大容量ポータブル電源。
容量は2000Whを超えており、重さも30kgを超えてくるから手で運ぶのは厳しいからキャスター付きになってくる。
超大容量はメリットだけど、容量コスパやエネルギー密度は低い。
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Anker Solix F3800 Portable Power Station
Anker Solix F3800は2023年12月15日発売の超超大容量ポータブル電源。
3840Whというポータブル電源ナンバーワンの容量かつ5000Wの出力で一般的な家電だけでなく大型エアコン､ 大型電動工具、溶接機、 電気炉など業務用の高電圧機器にも電力を供給できる。
テイクamazonでは扱かってないからANKERの公式ホームページから購入する必要あり！
＼Anker Solix F3800の詳細はこちら／
【まとめ】ANKER イズ ザ ベスト！
ANKERのポータブル電源は最強の5年保証。
これだけでANKERを選んでもいいレベルだけど、小容量から中容量にかけてコスパのいいポータブル電源が多いから最高。
では、バイぜ。
| ポータブル電源 | 外観 | 発売日 | 定価 | 容量 | 出力(定格/最大) | サイズ | 重さ | 容量コスパ | 体積エネルギー密度 | 重量エネルギー密度 | 充電時間 | ACポート数 | USB-Cポート数 | USB-Aポート数 | シガーソケット数 | サイクル数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Anker 522 Portable Power Station | | 2023/8/31 | 39900円 | 320Wh | 300W/450W | 21.6×21.1×14.4cm | 3.9kg | 0.0080Ｗh/円 | 48.8Wh/L | 82.1Wh/kg | 2.5時間 | 2 | 2 | 1 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker 535 Portable Power Station | | 2022/2/17 | 64900円 | 512Wh | 500W/750W | 29.2×25.1×18.8cm | 7.6kg | 0.0079Ｗh/円 | 37.2Wh/L | 67.4Wh/kg | 3.4時間 | 4 | 1 | 3 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker Solix C800 Portable Power Station | | 2023/11/21 | 99990円 | 768Wh | 1200W/1600W | 37.1×25.0×20.5cm | 10.5kg | 0.0077Ｗh/円 | 40.4Wh/L | 73.1Wh/kg | 58分 | 5 | 2 | 2 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker Solix C1000 Portable Power Station | | 2023/11/1 | 139900円 | 1056Wh | 1500W/2000W | 37.6×26.7×20.5cm | 12.9kg | 0.0075Ｗh/円 | 51.3Wh/L | 81.9Wh/kg | 58分 | 6 | 2 | 2 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker Solix F1500 Portable Power Station | | 2023/10/6 | 189900円 | 1536Wh | 1500W/2400W | 46.3×23.7×28.8cm | 19.8kg | 0.0081Ｗh/円 | 48.6Wh/L | 77.6Wh/kg | 2時間 | 6 | 2 | 4 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker 767 Portable Power Station | | 2022/12/2 | 299900円 | 2048Wh | 2000W/2400W | 52.5×39.5×25.0cm | 30.5kg | 0.0068Ｗh/円 | 39.5Wh/L | 67.1Wh/kg | 2時間 | 6 | 3 | 2 | 2 | 3000サイクル (80%以上) |
| Anker Solix F3800 Portable Power Station | | 2023/12/15 | 699900円 | 3840Wh | 5000W/7500W | 38.8×39.5×25.0cm | 60.0kg | 0.0055Ｗh/円 | 35.7Wh/L | 64.0Wh/kg | 3.3時間 | 7 | 3 | 2 | 1 | 3000サイクル (80%以上) |
