SHOKZから新しい完全防水骨伝導イヤホンOpenSwim Proが発表された。
前モデルのOpenSwimからどこが進化したのか、同じくProモデルのOpenRun Proと何が違うのかレビューしていく。
水陸両用 Openswim Pro登場!
SHOKZから最新の骨伝導イヤホンOpenSwim Proがリリース。
発売日は2024年5月10日、価格は25,880円。
左右独立型のオープンイヤーイヤホンOpenFit Airと同時に発売された。
SHOKZってどんなブランド?
SHOKZ(ショックス)はオープンイヤーイヤホンのパイオニア。
スマホ界のApple、電気自動車界のTesla、オープンイヤーイヤホン界のSHOKZと言っても過言じゃない。
SHOKZの正規販売代理店フォーカルポイントのホームページを確認すると以下の記述がある。
Shokz(ショックス、旧AfterShokz)は、2011年10月に米国で誕生。特許を取得した骨伝導技術を取り入れたヘッドホンで「すべての人が使える」をテーマに、快適なオーディオライフを創る製品を目指しています。
フォーカルポイント
一応アメリカ企業になってるけど、大本は中国深圳にある「韶音科技有限公司」という会社。
OpenSwim ProとOpenSwimの違い・同じ点
今回SHOKZから出たOpenSwim Proは完全防水モデルOpenSwimの進化版。
以下にOpenSwim ProとOpenSwimの主な違い・同じ点をまとめた。
イヤホン | OpenSwim Pro | OpenSwim |
---|---|---|
発売日 | 2024/5/10 | 2022/5/7 |
価格(税込) | 25,880円 | 21,880円 |
カラー | ブラック レッド | ブラック ブルー |
防塵・防水性 | 完全防水(2m) | IP68完全防水(2m) | IP68
Bluetooth | 5.4 | なし |
MP3 | 32GB | 4GB |
重さ | 27.3g | 30g |
バッテリー 駆動時間 | 9時間 (Bluetooth) 6時間 (MP3) | 8時間 |
マルチポイント | 対応 | 非対応 |
アプリ | 対応 | 非対応 |
カラーバリエーション
OpenSwim ProとOpenSwimのカラーバリエーションは以下の通り。
カラー | OpenSwim Pro | OpenSwim |
---|---|---|
ブラック | ||
レッド | ||
ブルー |
防塵・防水性
防塵・防水性はOpenSwim ProとOpenSwimともにIP68の完全防塵・完全防水となっている。
内部が完全に閉じられた構造になっているから、粉塵も水も入り込むすきまがないということ。
防塵・防水性はどちらのモデルも最強だから、水上・水中での使用が可能。
Bluetooth
OpenSwim ProはBluetoothバージョン5.4に対応している一方、OpenSwimはBluetoothに対応していない。
つまりOpenSwimはスマホと接続することができないから、もちろんマルチポイントやSHOKZアプリにも対応していない。
MP3
OpenSwimシリーズの特徴がMP3の内蔵ストレージに対応していること。
これにより無線接続ができない水中でも音楽を聞くことができる。
OpenSwimは4GBしかないけど、OpenSwim Proは32GBまで増えている。
OpenSwim Proは水陸両用
OpenSwimは水中での使用に特化していて、Bluetoothがないから普段使いしにくいのがデメリットだった。
このデメリットを完全克服したのが、完全防水でありながらBluetoothにも対応した水陸両用モデルOpenSwim Pro。
価格がOpenSwimより4,000円高いけど、購入を考えているなら圧倒的にOpenSwim Proがおすすめ。
OpenSwim ProとOpenRunシリーズの違い・同じ点
SHOKZから出ているイヤホンで、一番スタンダードなのがOpenRunシリーズ。
それが2023年発売のOpenRun ProとOpenRun。
以下にOpenSwim ProとOpenRun Pro、OpenRunの主な違い・同じ点をまとめた。
イヤホン | OpenSwim Pro | OpenRun Pro | OpenRun |
---|---|---|---|
発売日 | 2024/5/10 | 2023/3/10 | 2023/3/10 |
価格(税込) | 25,880円 | 22,880円 | 17,880円 |
カラー | ブラック レッド | ブラック ベージュ ブルー ピンク | ブラック グレイ ブルー レッド |
ミニサイズ | なし | あり | あり |
防塵・防水性 | 完全防水(2m) | IP68IP55 | IP67 |
Bluetooth | 5.4 | 5.1 | 5.1 |
MP3 | 32GB | なし | なし |
音質 | クリアーサウンド | クリアーサウンド | クリアーサウンド + 低音強め |
音漏れ | 小さい | 小さい | 小さい |
重さ | 27.3g | 29g | 26g |
バッテリー 駆動時間 | 9時間 (Bluetooth) 6時間 (MP3) | 10時間 | 8時間 |
充電方法 | 磁気誘導 | 磁気誘導 | 磁気誘導 |
マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 |
アプリ | 対応 | 対応 | 非対応 |
ケース | 防水ケース | シェルケース | 巾着袋 |
カラーバリエーション|OpenSwim Proは2色のみ
各イヤホンのカラーバリエーションは以下の通り。
イヤホン | OpenSwim Pro | OpenRun Pro | OpenRun |
---|---|---|---|
ブラック | |||
レッド | |||
ベージュ | |||
グレイ | |||
ブルー | |||
ピンク |
OpenSwim Proはカラバリが少なめで、ブラックとレッドの2色展開になっている。
ブラックもどちらかというとグレイに近い色で、レッドもどちらかというとオレンジに近い色合いになっているのが特徴。
ミニサイズ|OpenSwim Proにはない
OpenRun ProとOpenRunの一部のカラーには通常サイズに加えてミニサイズがある。
ミニサイズはネックバンドが通常サイズより短くなっているから、頭のサイズが小さい人でもフィットしやすい。
残念ながらOpenSwim Proにはミニサイズはない。
防塵・防水性|完全防水はOpenSwim Proだけ
はい、今回最大の違い。
防塵・防水性能
各モデルの防塵・防水性を優秀な順に上から並べると以下。
イヤホン | 等級 | 防塵性 | 防水性 |
---|---|---|---|
OpenSwim Pro | IP68 | 完全防塵 | 完全防水 |
OpenRun | IP67 | 完全防塵 | 規定の圧力、時間で水中に没しても水が浸入しない |
OpenRun Pro | IP55 | 粉塵からの保護 | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
OpenSwim Proは完全防塵・完全防水のIP68となっており、あらゆるイヤホンの中でも最強レベル。
水泳、ランニング、自宅、あらゆる場面で使用できる万能イヤホンと言える。
次に防塵・防水性能が高いのがOpenRun。
OpenRun Proの方が性能が高いと思いきや、防塵・防水性に関してはOpenRunの方が上。
OpenRunはIP67あるからお風呂でも使えるけど、OpenRun ProはIP55だからお風呂は厳しい。
OpenRun Proをよく見ると、振動子側面にメッシュ部分があり、ここから水が浸入すると思われる。
多分だけどこのメッシュがOpenRun Proの迫力ある音質に寄与しているから、防水性を下げて音質を上げたと言える、
Bluetooth/MP3|OpenSwim Proは両方対応
OpenSwim ProはBluetoothによる無線接続とMP3によるストレージ再生の両方に対応している。
これら両方に対応したSHOKZのイヤホンはOpenSwim Proだけ。
OpenSwim ProのBluetoothはバージョン5.4で最新。
OpenRun ProとOpenRunのBluetoothはバージョン5.1だけど、これは気にしなくていい。大して変わらないから。
音質|OpenRun Proは低音強め
OpenRun Proには第9世代の骨伝導技術(TurboPitch)が搭載されており、クリアーな中高音域に加えて、深みのある低音も実現している。
一方OpenRunは第8世代の骨伝導技術(PremiumPitc 2.0+)が搭載されており、第9世代ほど迫力ある低音はないけど、骨伝導イヤホンとしてはかなりクリアーな音が出る。
で、OpenSwim Proは何が搭載されているかというと、第8世代の骨伝導技術(PremiumPitc 2.0+)。つまりOpenRunと一緒。
実際に聞いてみたけど、音質はOpenRunと差がないように感じた。
今回レビューしてみて分かったことなんだけど、OpenSwim ProはOpenSwimの進化版というよりは、OpenRunを完全防水にしたモデルと言う方が近い。
音漏れ|どれも小さい
オープンイヤーイヤホンで気になるのが音漏れするかしないか。
SHOKZの骨伝導イヤホンはどれも比較的音漏れの小さい骨伝導イヤホンではある。
通常音量で聞いている限りは、図書館やカフェでも隣の人に音が聞こえることはほとんどない。
もちろん大音量にすると音漏れする。
重さ|ほぼ同じ
スペック上は各モデル少しずつ重さが違うけど、3g程度の違いなんてまったく分からん。
バッテリー駆動時間|ほぼ同じ
バッテリー駆動時間もほぼ同じ。
一応OpenRun Proが10時間で一番長いけど、10時間だろうが8時間だろうが使っていたら大差はない。
充電ケーブル|OpenSwim Proだけ違う
どのモデルも専用の磁気誘導タイプの充電ケーブルを使うのは同様なんだけど、OpenSwim Proだけ先端の形状が微妙に違う。
OpenRunに付属するケーブルをOpenSwim Proには使えないから注意。
マルチポイント|どれも対応
マルチポイントはどれもしっかり対応している。いいね。
アプリ|OpenRunのみ非対応
SHOKZアプリに対応しているのはOpenSwim ProとOpenRun Proで、OpenRunは非対応。
- イコライザーの設定
- マルチポイントの設定
- ジェスチャーコントロールの設定
ケース|OpenRunのケースは微妙
OpenSwim Proには防水ケース、OpenRun Proにはシェルケースが付属する。
OpenRunにも一応巾着袋が付属するけど、ただの布の袋だから微妙。
OpenSwim Proの真の価値
OpenSwim Proってただの水陸両用骨伝導イヤホンだと思ってない?
OpenSwim Proの真の価値はMP3保存により、音楽の再生にスマホが不要になったことにある。
例えばランニングするときにスマホがなくても、音楽を聞きながら走ることができる。
ランニングのときってスマホは邪魔になるからね。
私も定期的にランニングするからそのたびに役立っている。
OpenSwim Proのスペック
OpenSwim Proの詳細なスペックは以下の通り。(参考にOpenRun Pro、OpenRunも載せている。)
イヤホン | OpenSwim Pro | OpenRun Pro | OpenRun |
---|---|---|---|
発売日 | 2024/5/10 | 2023/3/10 | 2023/3/10 |
価格 | 25,880円 | 22,800円 | 17,880円 |
カラー | ブラック レッド | ブラック ベージュ ブルー ピンク | ブラック グレイ ブルー レッド |
バッテリー 駆動時間 | 9時間 (Bluetootモード) 6時間 (MP3モード) | 10時間 | 8時間 |
充電時間 | 1.5時間 | 1時間 | 1.5時間 |
待機時間 | 6時間後に自動オフ (Bluetoothモード) 2時間後に自動オフ (MP3モード) | 最大10日 | 最大10日 |
充電ポート | USBタイプC | 磁気誘導 | 磁気誘導 |
電池容量 | 160mAh | 140mAh | 160mAh |
最大充電電圧 | 5.0V±5% | 5.0V±5% | 5.0V±5% |
急速充電 | 10分間の充電で 3時間使用可能 | 5分間の充電で 1.5時間使用可能 | 10分間の充電で 1.5時間使用可能 |
Bluetooth | 5.4 | 5.1 | 5.1 |
マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 |
プロファイル | A2DP AVRCP HFP | A2DP AVRCP HSP HFP | A2DP AVRCP HSP HFP |
無線通信距離 | 10m | 10m | 10m |
コーデック | AAC SBC | SBC | SBC |
防水・防塵性 | IP68 | IP55 | IP67 (水泳除き) |
重さ | 27.3g | 29g | 26g |
素材 | シリコン プラスチック ニッケルチタン合金 | フルチタン | フルチタン |
周波数特性 | 20Hz-20kHz | 20Hz-20kHz | 20Hz-20kHz |
感度 | 96.2dB±2.5dB | 105dB±3dB | 105dB±3dB |
マイク感度 | -38dB±1dB | -38dB±3dB | -38dB±3dB |
他のオープンイヤーイヤホンと比較
OpenSwim Pro以外にもオープンイヤーイヤホンはたくさんあるから、他のものと比較したい人は以下の記事を参考にしてほしい。
比較表をもとにおすすめのオープンイヤーイヤホンを徹底解説している。
【まとめ】OpenSwim Proはかなりおすすめ
OpenSwim Proはかなりおすすめ。
単純な水陸両用ではなく、スマホがなくても単体で音楽再生できる点がオンリーワン。
性能はOpenRunの上位互換だから、予算に余裕があるならOpenSwim Proはおすすめ。
では、バイぜ。