骨伝導イヤホンは耳をふさがないから、周りの音が聞こえる。
周りの音が聞こえると、インターホンに反応したり、後ろから来る車に気づいたりと何かと便利。
周りの音が聞こえる一方で、うるさい場所だとイヤホンの音が聞こえないのではないかと心配する人もいると思う。
そこで骨伝導イヤホンを愛用している私が、実際のところ骨伝導イヤホンはうるさい場所で聞こえるか解説する。
【結論】骨伝導イヤホンはうるさい場所で聞こえるか
先に結論から言うと、骨伝導イヤホンはうるさい場所では聞こえにくい。
音量を上げればある程度は聞こえるんだけど、音量を上げると骨伝導イヤホンならではのデメリットが生じる。
骨伝導イヤホンの音量を上げるデメリット
骨伝導イヤホンの音量を上げるデメリットは2つある。
- 音量を上げると振動が大きくなってくすぐったい
- 音量を上げると周りに音漏れする
音量を上げると振動が大きくなってくすぐったい
骨伝導イヤホンの音量を上げるデメリット1つ目が「音量を上げると振動が大きくなってくすぐったい」ということ。
骨伝導イヤホンは先端のスピーカーに当たる部分の振動が、骨に伝わることで音が聞こえる。
通常の音量であれば、その振動を感じることはないんだけど、音量を上げると振動が大きくなって、こめかみ付近がくすぐったく感じる。
骨伝導イヤホンによっては振動が小さいものもあるけど、骨伝導イヤホンの仕組み上、音量を上げると振動が大きくなることは避けられない。
音量を上げると周りに音漏れする
骨伝導イヤホンの音量を上げるデメリット2つ目が「音量を上げると周りに音漏れする」ということ。
オープンイヤータイプのイヤホンである骨伝導イヤホンは、耳に差し込む普通のイヤホンよりも音漏れしやすい。
普通の音量で聞く分にはほとんど音漏れしないけど、自分が聞こえにくいからといって音量を上げると、周りへの音漏れも当然大きくなる。
以上2つの理由から音量を上げて無理やりうるさい場所で聞くということはあまりおすすめしない。
骨伝導イヤホンは電車では聞こえにくい
骨伝導イヤホンはうるさい場所では聞こえにくいと言ったけど、その最たる例が電車の中。
電車の中では、骨伝導イヤホンの音は電車の音でかき消されてかなり聞こえにくくなる。
特に地下鉄など走行音がうるさい電車で骨伝導イヤホンを使うのは無理があるかな。
音が聞こえにくいからと言って、音量を上げると音漏れの原因にもなって迷惑だから気を付けてほしい。
骨伝導イヤホンが向いている場面
骨伝導イヤホンが向いているのは、「ながら聴き」。
具体的には、仕事、家事、運動中など。
仕事や家事の間に骨伝導イヤホンを使えば、インターホンの音を聞き逃すこともない。
ランニング中に骨伝導イヤホンを使えば、後ろから近付いている車や自転車に気づきやすくなるので安全。
おすすめの骨伝導イヤホン
骨伝導イヤホンをうるさい場所で使うこと自体がそもそも無理があるわけなんだけど、音量を上げてもくすぐったくなく音漏れしにくい骨伝導イヤホンであればうるさい場所でも比較的使いやすいと言える。
ということで、おすすめの骨伝導イヤホンを3つ紹介する。
- Shokz OpenRun
- オーディオテクニカ ATH-CC500BT
- ゲオ GRFD-BCH BH330
Shokz OpenRun

OpenRunはShokzのスタンダードモデル骨伝導イヤホン。
通常サイズのカラーバリエーションはブラック、グレー、ブルー、レッドの4種類、ミニサイズのカラーバリエーションはブラックとブルーの2種類になっている。
ブラック (ミニサイズあり) | ![]() |
ブルー (ミニサイズあり) | ![]() |
グレー | ![]() |
レッド | ![]() |
骨伝導なのにクリアーな音質
OpenRun以前の骨伝導イヤホンは音がこもっていて決して音質がいいとはいえなかったんだけど、OpenRunの登場で骨伝導イヤホン=音質が良くないという印象が薄まった。
PremiumPitch 2.0+という技術を搭載し、高音から低音まで幅広い音域を再現できるようになった上、振動軽減や音量アップも実現した。
急速充電対応

充電方法は専用の磁気誘導充電ケーブルを使う。
急速充電にも対応していて「10分間の充電で1.5時間使用可能」だから、急いでいてもすぐに使えるようになる。
ケースが巾着袋

ケースも付属するけど、シェルケースではなく巾着袋。
カバンに入れると他の荷物の重みで折れないか心配になる…
荷物に埋もれないように気を付けるか、別途シェルケースを用意するのもアリかな。
防塵・防水性はIP67で高い

OpenRunの防塵・防水規格はIP67あり、大雨でも問題ないしお風呂でも使える。
オーディオテクニカ ATH-CC500BT

ATH-CC500BTは日本企業オーディオテクニカから出ている軟骨伝導イヤホン。
カラーバリエーションはブラックとベージュの2種類。
ブラック | ![]() |
ベージュ | ![]() |
軟骨伝導イヤホン

「軟骨伝導イヤホン」と「骨伝導イヤホン」の違いは上の図の通りで、音の伝達経路が違うらしい。
種類 | 軟骨伝導 | 骨伝導 |
---|---|---|
メリット | 耳を塞がない快適さ 頭部への圧迫感が小さい | 耳を塞がない快適さ |
デメリット | 動くとズレやすい | 動いてもズレにくい |
ATH-CC500BTとOpenRun Proを実際に装着した写真を比べてみる。

先端のスピーカー部分がの位置が少しだけ異なる。
骨伝導イヤホンのOpenRun Proはこめかみにしっかりフィットするから、長時間使用すると窮屈に感じるかもしれない。
一方、軟骨伝導イヤホンのATH-CC500BTは耳の入り口にある軟骨に音を伝えるのから、しっかりフィットというよりは優しく触れているような感じ。

ただ密着感が少ない分、走ったり頭を振ったりするとズレる。
家事とか仕事で使う分には問題はないかな。
あと骨伝導イヤホンより軟骨伝導イヤホンの方が振動が小さいから、骨伝導イヤホン特有の振動とか密着感が苦手な人にはおすすめ。
音質は普通
音質はShokzの骨伝導イヤホンと比べると落ちる。低音が弱め。
とはいえ骨伝導イヤホンよりは自然な感じで音が聞こえるから聞きやすい。
骨伝導イヤホンが苦手な人向け

ATH-CC500BTは骨伝導イヤホンが苦手な人、骨伝導イヤホン独特の振動に抵抗がある人におすすめ。
歴史ある日本のオーディオブランド オーディオテクニカが作っているという安心感もある。
ゲオ GRFD-BCH BH330

GRFD-BCH BH330はゲオから出ている骨伝導イヤホン。
あまり知られてないんだけど、ゲオはイヤホンをたくさん出している。
カラーバリエーションはブラック、レッド、ネイビーの3種類。
ブラック | ![]() |
レッド | ![]() |
ネイビー | ![]() |
軽い

GRFD-BCH BH330は24gで骨伝導イヤホン最軽量レベルで、長時間使用しても疲れにくい。
音質も意外といい
見た目はShokzとかと比べると微妙だけど、GRFD-BCH BH330の音質は3,278円と思えないほどいい。
ゲオの旧モデルの骨伝導イヤホンGRFD-BCH 200B300は音質がひどかったけど、GRFD-BCH BH330は音がクリアーになり、低音も出るようになり大幅に改善されている。

ちなみに値段は据え置きだったから、ゲオさんの企業努力がすぎる。
よく分からない中華の骨伝導イヤホンを買うよりは…

amazonとかで安い中華製の骨伝導イヤホンが大量に出回っているけど、日本の企業ゲオが売っているGRFD-BCH 200B300の方がまし。
安いからとりあえず骨伝導イヤホンを試してみたいという人全般におすすめできる。
\激安骨伝導イヤホン多数!/
【まとめ】骨伝導イヤホンはながら聴きに最適

結論、骨伝導イヤホンはうるさい場所では聞こえにくい。
特に地下鉄など環境音が大きい場所ではほとんど聞こえないと思っておいた方がいい。
そもそも骨伝導イヤホンをうるさい場所で使うこと自体そもそも無理があるから、骨伝導イヤホンのそういった特性をきちんと理解しておこう。
骨伝導イヤホンをもっと比較したい場合は、おすすめの骨伝導イヤホンを参考にしてほしい。
さらに骨伝導イヤホン以外にもおすすめのオープンイヤーイヤホンも解説しているから要チェック。
では、バイぜ。