SHOKZからOpenFitのお手頃モデルOpenFit Airが発表された。
見た目もそっくりなOpenFitとOpenFit Airで一体何が違うか分からないという声が聞こえてきた気がするから勝手に違いを解説していく。
SHOKZ最新 OpenFit Air発売!
SHOKZから最新イヤホンOpenFit Airが登場。
発売日は2024年5月10日、価格は19,880円。
水陸両用の骨伝導イヤホンOpenSwim Proを同時に発売された。
SHOKZってどんなブランド?
SHOKZ(ショックス)はオープンイヤーイヤホンのパイオニア。
スマホ界のApple、電気自動車界のTesla、オープンイヤーイヤホン界のSHOKZと言っても過言じゃない。
SHOKZの正規販売代理店フォーカルポイントのホームページを確認すると以下の記述がある。
Shokz(ショックス、旧AfterShokz)は、2011年10月に米国で誕生。特許を取得した骨伝導技術を取り入れたヘッドホンで「すべての人が使える」をテーマに、快適なオーディオライフを創る製品を目指しています。
フォーカルポイント
一応アメリカ企業になってるけど、大本は中国深圳にある「韶音科技有限公司」という会社。
OpenFit Airってどんなイヤホン?
今回SHOKZから出たOpenFit Airは、2023年7月に発売されたOpenFitのお手頃モデル。
OpenFitから1年たらずで新しいオープンイヤーイヤホンを送り出してくる速度感はさすがSHOKZ。
OpenFit AirとOpenFitの違い・同じ点
OpenFit AirとOpenFitの違い・同じ点をまとめたのが以下の表。
イヤホン | OpenFit Air | OpenFit |
---|---|---|
発売日 | 2024/5/10 | 2023/7/6 |
価格(税込) | 19,880円 | 24,880円 |
カラー | ブラック ホワイト ピンク | ブラック ベージュ |
デザイン | 耳掛け | 耳掛け |
フィット感 | 最高 | 最高 |
重さ | 8.7g | 8.3g |
音質 | 良い | Airより低音が出る |
イコライザー | 変更可能 | カスタム可能 |
音漏れ | 小さい | 小さい |
バッテリー 駆動時間 | 6時間 (イヤホン単体) 28時間 (ケース併用) | 7時間 (イヤホン単体) 28時間 (ケース併用) |
防塵・防水性 | IP54 | IP54 |
マルチポイント | 対応 | 対応 |
アプリ | 対応 | 対応 |
カラー|OpenFit Airは3色、OpenFitは2色
OpenFit Airのカラーバリエーションはブラック、ホワイト、ピンクの3種類、OpenFitのカラーバリエーションはブラック、ベージュの2種類となっている。
ブルーとかパープルとか寒色系があったらいいのに。
イヤホン | OpenFit Air | OpenFit |
---|---|---|
ブラック | ||
ベージュ | ||
ホワイト | ||
ピンク |
デザイン|ちょっと違う
OpenFit AirとOpenFitのデザインは似ている。
パッと見ただけでは違いは分かりにくいけど、ちゃんと見るとちょっとずつ違う。
- スピーカー部分の形状
- スピーカー側面のデザイン
- フックの形状
- 充電ケースのSHOKZマーク
スピーカー部分の形状
OpenFit Airの方がOpenFitより全体的にひと回り大きい。
特にスピーカー部分のサイズと形状が違う。
横から見るとよく分かるけど、OpenFit Airのスピーカー部分はOpenFitより大きくなっているのと、先端部分が少し曲がっている。
スピーカー側面のデザイン
OpenFit Airはスピーカー側面の一部がシルバーになっているけど、OpenFitは全部マット。
シルバー部分は指紋がつくのがじゃっかん気になるから、個人的にはOpenFitみたいに全部マットの方が良かった。
フックの形状
OpenFit Airはフックの中央に空洞が空いている。OpenFitは空いていない。
またOpenFitのフック先端はプクッとふくらんでいるけど、OpenFit Airはシュッとしている。
充電ケースのSHOKZマーク
OpenFit Airの充電ケースはSHOKZのロゴが彫られている。
一方でOpenFitのSHOKZロゴはへこみはなくケース上に描かれている。
どっちが好み?(笑)
フィット感|どちらもオープンイヤー最高峰
OpenFit AirとOpenFitのフィット感はどちらも最高。
この手の耳掛け型オープンイヤーイヤホンはランニングするとズレたり動いたりするものが多いんだけど、OpenFitシリーズはほとんどズレない。
だから日常使いだけでなく運動にも使える。
この最高のフィット感こそOpenFitシリーズの真の価値。
OpenFit AirがOpenFitのカジュアル版ということで、このフィット感が損なわれるのではないかと危惧していたんだけど、全然問題なかった。
重さ|気になるほどの差はない
OpenFitの片耳の重さは8.3gで超軽量。
OpenFit AirはAirという名前が付いているからOpenFitよりさらに軽いんじゃないかと思うかもしれないんだけど、8.7gとなっておりまさかのトラップ。
とはいえ0.4gの差は手で持っても、耳に掛けても正直まったく分からない。
1円玉が1gでそれより小さい差なんて分かるわけない。だから重さは気にしなくてOK。
大事なのは上で言ったようにフィット感。
音質|OpenFitの方が低音が出る
OpenFit AirとOpenFitの違いで重要なのが音質の差。
イヤホン | OpenFit | OpenFit Air |
---|---|---|
ドライバー | 18×11mmダイナミック | |
音響技術 | DirectPitchテクノロジー | |
低音強化機能 | OpenBass | OpenBass Air |
音を鳴らすドライバーは18×11mmダイナミックドライバーで共通。
またSHOKZ独自のDirectPitchテクノロジーという音響技術を採用しているところも同じ。
DirectPitcテクノロジーは、音源、耳との距離、角度を最適化するために逆向きの音波を利用することで、耳に向かって相対的に音圧が大きくなり、外耳道以外の方向への音圧が小さくなります。これにより、イヤホンが耳に入らなくても音が明瞭に聞こえ、音漏れが少なくプライバシーを確保できるというメリットもあります。
SHOKZ公式ホームページより引用
じゃあ何が違うのかというと、低音の強化機能が違う。
OpenFitは「OpenBass」、OpenFit Airは「OpenBass Air」という名前がついている。
この2つ、機能として何が違うのかは明記されていないんだけど、実際に音を聞き比べてみるとよく分かる。
OpenBass搭載のOpenFitの方がOpenBass Air搭載のOpenFit Airより低音が響く。
とはいえOpenFit Airも決して低音が弱いわけではなく、同価格帯のオープンイヤーイヤホン並みには出るから大丈夫。
OpenFitは「低音が響くオープンイヤーイヤホン」ということで、まるでライブハウスにいるかのような臨場感を味わうことができる。
これこそがOpenFitの価値。
「低音と臨場感」に+5,000円出せるか出せないかがOpenFitとOpenFit Airのどちらを選ぶかのポイント。
イコライザー|OpenFitはデフォルトのみ変更可能
OpenFit AirとOpenFitはどちらもイコライザーを変更可能。
OpenFitはイコライザーを自由にカスタムできるんだけど、OpenFit Airはデフォルトで設定されているイコライザーしか変更できない。
- スタンダード
- ボーカル
- 低音強め
- 高音強め
音漏れ|どちらも小さめ
オープンイヤーイヤホンで気になるのが音漏れするかしないか。
OpenFit AirとOpenFitはどちらも比較的音漏れは小さいオープンイヤーイヤホンと言える。
通常音量で聞いている限りは、図書館やカフェでも隣の人に音が聞こえることはほとんどない。
もちろん大音量にすると音漏れする。
バッテリー駆動時間|OpenFit Airが1時間短い
イヤホン単体のバッテリー駆動時間を見ると、OpenFit Airが6時間、OpenFitが7時間となっておりOpenFit Airの方が1時間短い。
なんだけどこれは気にしなくていい。
イヤホンをケースから出しっぱなしで6~7時間使い続ける場面ってほとんどないからね。
重要なのはケースと併用した場合のバッテリー駆動時間。
ケース併用のバッテリー駆動時間はOpenFit AirとOpenFit、どちらも28時間となっており同じ。
だからまったく問題ない。
欲を言えばどちらもワイヤレス充電に対応していれば最高だった。
防塵・防水性|どちらもIP54
防塵・防水性を保証するIPはどちらもIP54になっている。
防塵性 | 粉塵からの保護 |
防水性 | いかなる方向の水の飛沫からの保護 |
IP54あればイヤホンとしてはかなり優秀な部類。
砂が舞うような場所で使っても大丈夫だし、多少なら雨に濡れても大丈夫。
マルチポイント|どちらも対応
最近のイヤホンには必須とも言えるマルチポイント機能はOpenFit AirとOpenFitどちらにも搭載されている。
マルチポイント接続はSHOKZのアプリから設定できる。
アプリ|どちらも対応
OpenFit AirとOpenFitはどちらもSHOKZアプリに対応している。
今までSHOKZアプリに対応していたのはOpenFitとOpenRun Proだけだったから、OpenFit AirがSHOKZアプリを使える最安のイヤホンということになる。
- イコライザーの設定
- マルチポイントの設定
- ジェスチャーコントロールの設定
OpenFIt Airのスペック
OpenFit Airの詳細なスペックは以下の通り。
イヤホン | OpenFit Air |
---|---|
発売日 | 2024/5/10 |
価格 | 19,880円 |
カラー | ブラック ホワイト ピンク |
バッテリー 駆動時間 | 6時間 (イヤホン単体) 28時間 (ケース併用) |
充電時間 | 1時間 (イヤホン) 2時間 (ケース) |
待機時間 | 最大30日 |
充電ポート | USBタイプC |
電池容量 | 40mAh (イヤホン) 600mAh (ケース) |
最大充電電圧 | 5.0V±5% |
急速充電 | 10分間の充電で 2時間使用可能 |
Bluetooth | 5.2 |
プロファイル | A2DP AVRCP HSP HFP |
無線通信距離 | 10m |
コーデック | AAC SBC |
防水・防塵性 | IP54 (イヤホン本体) |
重さ | 8.7g±0.2g (イヤホン) 56.4g±2g (ケース) |
素材 | イヤホン: プラスチック シリコン ステンレススチール ケース: プラスチック |
周波数特性 | 50Hz-16kHz |
周波数帯域 | 2400MHz-2483.5MHz |
感度 | 96.2dB±2.5dB |
マイク感度 | -38dB±1dB |
他のオープンイヤーイヤホンと比較
OpenFit AirとOpenFit以外にもオープンイヤーイヤホンはたくさんあるから、他のものと比較したい人は以下の記事を参考にしてほしい。
比較表をもとにおすすめのオープンイヤーイヤホンを徹底解説している。
【まとめ】OpenFit Airがおすすめ
OpenFit AirとOpenFitのどちらにするか迷ったらOpenFit Airがおすすめ。
理由はOpenFitがOpenFit Airに対して明らかに優れているのが「低音」くらいしかないから。
それならば5,000円安いOpenFit Airの方が多くの人にとってはおすすめだという結論になる。
では、バイぜ。